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暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは?現物取引との違いを解説【基礎知識】

トレード基礎知識

「暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引ってなに?資金が2倍になるとか、よくわからない。そんなうまい話あるのかな?誰が教えて。」

このような疑問に答えます。

本記事の内容
  • 暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは         
  • 現物取引とレバレッジ取引の違い        
  • レバレッジ取引の特徴(メリット・デメリット)           
  • レバレッジ取引の注意点        

これを書いてる私は、株と為替FXを足してトレード歴15年。あのライブドアショックやリーマンショックも経験し、共に無傷で生き残っています。

 

暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは 

       
暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは
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暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは、取引口座に入金したお金を担保にして、口座資金の最大2倍*までの資金で取引できる仕組みのことです。

このような取引形態を「証拠金取引」といいます。
※国内では2倍までとなっていて、国内ではどの取引所でも同じです。

取引所によっては「暗号資産(仮想通貨)FX」と表記してるところもありますが、同じ内容です。

レバレッジという言葉は日本語の「テコの原理」のような意味で、小さい資金で大きな金額を動かすという仕組みをわかりやすく表現したものです。

 

現物取引とレバレッジ取引の違い

       
暗号資産(仮想通貨)には取引形態が2種類あります。

取引形態

  • 現物取引
  • レバレッジ取引

現物取引とは、取引口座に入れた資金の範囲内で暗号資産(仮想通貨)を取引する方法です。例えば、100万円を取引口座に入れた場合、100万円分の暗号資産(仮想通貨)を購入することができます。

一方で口座資金の2倍の金額でレバレッジ取引した場合では、100万円の証拠金で200万円分の暗号資産(仮想通貨)を購入することが可能です。

 

レバレッジ取引の特徴(メリット) 

  • 口座資金の2倍まで取引ができる
  • 下降局面でも利益が狙える
  • 取引できる通貨種類が増える(取引所による)

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 口座資金の2倍まで取引ができる

例えば100万円を取引口座に入れていたとして、ビットコインを買うとします。

現物取引なら、100万円分までしかビットコインを買うことができませんが、レバレッジ取引なら200万円分までビットコインを買うことができます*。(※実際にビットコインが手に入るわけではない。後述する注意点を読んでください。)

仮にビットコインが購入価格から10%値上がりすれば、現物取引なら10万円の含み益になりますが、レバレッジ取引なら20万円の含み益になるということです。

しかし、逆に購入価格から10%値下がりすれば、現物取引なら10万円の含み損になり、レバレッジ取引なら20万円の含み損となります。

含み益と含み損とはまだ確定していない損益のこと。反対売買をして手仕舞い(てじまい)するまでは、損益は確定しません。

このように利益も損失も2倍になるのがレバレッジ取引の最大の特徴。

 

下落局面でも利益が狙える

ショート(空売り)という取引があり、売りからスタートすることができます。

売りから?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、証拠金取引の特徴の一つです。

このショートというのは、例えばこれからビットコインが下がると思った時に、まず「売ります。」(持っていなくても、売ることができる)

そして、思惑通りにビットコインが下がったら、「買い戻し」をします。そして差額分が利益となるというもの。

通常、買いから取引をした場合は、下落したら損失となりますが、ショートは売りから取引するので、下落したら利益となるわけです。

 取引できる通貨種類が増える(取引所による)

国内取引所では現物取引できる銘柄数よりも、レバレッジ取引できる銘柄数が多い取引所が沢山あります。

なので、国内取引所に限った話ですが、レバレッジ取引なら取引できる通貨種類が増えます。

 

 レバレッジ取引の特徴(デメリット) 

  • 実際に暗号資産(仮想通貨)が手に入るわけではない
  • 証拠金不足で強制ロスカットされる
  • 取引手数料と別の手数料がかかる
  • 口座の証拠金以上の損失を受けることもある

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実際に暗号資産(仮想通貨)が手に入るわけではない

現物取引でビットコインを買った場合は、そのビットコインを別のウォレットへ移動させることができます。

しかし、レバレッジ取引でビットコインを買った場合は、実際にビットコインを手に入れたわけではないので、そのビットコインを別のウォレットへ移動させることはできません。

これは、証拠金取引というものが、差金決済というシステムで行われるためです。

例えば100万円分のビットコインを買ったあと、110万円になったところでビットコインを売って110万円の日本円に戻したとき、実際に資金が動くのは差額10万円だけです。こういう差額だけが動くシステムを「差額決済」といいます。

証拠金不足で強制ロスカットされる

口座に入れてある資金が各取引所が定める「証拠金維持率」を下回ると、自動で持っているポジションが決済されて取引を終了します。

例えば証拠金維持率80%で口座資金が100万円だったとします。

この100万円で2倍レバレッジをかけて200万円分のビットコインを買った場合、ビットコイン価格が11%下落したら証拠金は78万円となり、証拠金維持率80%を下回ったので、自動的にビットコインは売られて取引は終了となります。

なので、長期保有したい場合は現物取引から暗号資産(仮想通貨)を購入してください。

取引手数料と別の手数料がかかる

レバレッジ取引は、表記上では取引手数料無料と書いてあるところが多いですが、実際にはいろいろな手数料が取られる場合があります。

その他の手数料

  • スプレッド(買値と売値の差額)
  • レバレッジ手数料
  • ロスカット手数料
これは取引所によって変わるので、こういうものがあるという目安で読んでください。正確なことは、実際取引している取引所で確認してください。

◆スプレッド(買値と売値の差額)
これは買値と売値の間に差額があり、一見手数料にはみえませんが、実際にはその差額は手数料と変わりません。

◆レバレッジ手数料
これはレバレッジ取引で保有した暗号資産(仮想通貨)量に対して1日に0.05%程度の手数料が発生すること。

長期間保有すればするほど当然、手数料金額は増えていきます。

このレバレッジ手数料は保管費用とも、レバレッジとして資金を借りている利子ともとれますが、名目はどうであれ、実際に手数料が発生することには変わりありません。

為替FXではこのような手数料はありません。暗号資産(仮想通貨)ならではの手数料ですが、取引所により違うので、使われている取引所で確認してください。

◆ロスカット手数料
これは、証拠金不足の際に発生するロスカットで、通称「強制ロスカット」というものが行われた際の手数料です。

普通にあなた自身が「損切」した時には発生しません。

為替FXでは、これが有料になるとは聞いたことがありませんが、これも取引所により違うので、使われている取引所で確認してください。

口座の証拠金以上の損失を受けることもある

通常は証拠金維持率を下回った場合はすぐに強制ロスカットされるのですが、ものすごい急激な価格変動が起こった場合は、そのロスカットが間に合わずに、ずいぶん値幅が開いてから執行されることもあります。(滅多にありませんが、可能性はゼロではありません)

そんなときレバレッジを効かせていると、通常の2倍の損失額となるために証拠金が足らなくなり、口座残高がマイナスとなることもあります。これは実質の借金状態ということで、取引業者から追加入金の催促がきます。いわゆる「追証(おいしょう)」*というものです。

※ 株の追証とは若干違いますが、詳細は省きます。

        

 レバレッジ取引の注意点  

     

  • 証拠金維持率を意識する
  • 取引資金に余裕を持たせる
  • 余剰資金で取引する
  • 最初に損切りを覚える

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証拠金維持率を意識する

先述したように証拠金維持率を下回ると強制ロスカットされるので、常に自分の口座資金の証拠金維持率を意識する必要があります。

取引資金に余裕を持たせる

上記に関連しますが、あまり口座資金目一杯で取引すると、常に証拠金維持率を気にしなければならなくなるので、口座資金に対して余裕のある金額で取引することを勧めます。

余剰資金で取引する

これは全ての投資、トレードに言えることですが、生活費や借金したお金などで取引しないことです。

そんな切羽詰まったお金と状態で取引しても、まともな判断はできません。必ず余剰資金の少額から始めてください。

最初に損切りを覚える

初心者が一番最初に覚えるべきスキルが損切(ロスカット)です。

これは、含み損を確定するという行為ですが、その実あなたの資金を守ることでもあります。そして次のチャンスで取引するための機会損失を防ぐことでもあります。

◆以上でレバレッジ取引の解説を終わります。
現物取引との違いが分かってもらえたでしょうか?

皆さんの参考になれば幸いです。

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