FTXの恐ろしい実態が明らかに。他社と計画的に顧客資産流用した可能性
FTXの恐ろしい実態が明らかになってきてます。
2022年11月11日にFTXは世界中の子会社を含めた130社を米国において11条破産申請(チャプター11)をしたことはもう誰もが知っていることでしょう。
そして、それは他の会社にも影響を及ぼしていて、今後いくつかの企業が破綻すると考えられてます。
今回申請したチャプター11は日本でいうところの民事再生法のようなもので、事業を続けながら会社を立て直すという仕組のもの。
その立て直しのために新しく就任した新CEOのジョン・レイ氏は、FTXの実態を正確に把握するためにさまざまなことを調べている最中です。
その中には顧客資産の流れも含まれてます。
そこで、次々と耳を疑うような事実が明らかになってますが、どうやら問題はFTXやアラメダリサーチだけでなく、他の企業も関わっている可能性も浮上してきている。
本記事はそれについて書きます。
FTXの恐ろしい実態が明らかに

こちらの記事をご覧ください。
おそらく身柄を拘束するのが困難だろう。崩壊したテラの創業者も国際手配されているが、いまだ捕まっていない。: バンクマン-フリード氏、終身刑の可能性も【コラム】.https://t.co/93sNEBak6b#バンクマン #FTX
— beaburu_crypto (@bea_buru) December 10, 2022
この記事の内容をわかりやすく解説します。
他社と計画的に顧客資産流用した可能性
まずは話の内容を図でまとめました。
この図を見ながら理解するとわかりやすいでしょう。
画面左側はこれまででわかったことです。まずはこちらを軽く解説します。
極少数の幹部達ぐるみで顧客資産を横領していた
FTXは大きな損失を出したアラメダリサーチに顧客資産である100億ドルを融資した。そしてその内の数十億ドルが、アラメダリサーチからFTX幹部の一部とバンクマンに融資として流れている。さらに、数十億ドル分が行方不明になっている。
ここで登場してくる①FTX元CEOのバンクマン(SBF)②アラメダリサーチ元CEOのキャロライン・エリソン③FTXの少数幹部達は同じペントハウスに住んでいた。しかも①と②は恋人同士だったこともあるという。
アラメダ元CEOエリソンについてはこちらをどうぞ。
◆そのペントハウスは3000万ドル(約40億円)の豪邸で、持ち主は元CEOのSFB。この家の購入も融資されたお金を使っている。
つまり彼らは同じ屋根の下で、どうやって顧客資産をうまく自分達のものにできるのか?を話し合っていたに違いなく、口裏も合わせるようにしていただろう。
これだけでもかなり悪質だが、上記の記事では、なんとアラメダリサーチの負債そのものがウソだった可能性もあると指摘している。
つまり、FTXからアラメダに融資をする口実をデタラメに作り上げたというシナリオ。この口実で100億ドルという巨額資金を動かしたのではないか?その可能性があるというのだ。これはかなり狡猾で悪質な詐欺師達ということになる。
しかし事実はもっと狡猾で悪質である。
そうすることで、アラメダやエリソンを悪者に仕立て上げようとSBFが策略したということが明らかになってきているというのだ!
以前から、得たお金は全額寄付をすると公言していたことや、自分を愚者やいい人を演じていた人物なだけに、その腹黒さはまさに悪魔に近いかもしれない。
他社と計画的に顧客資産流用した可能性
FTXグループにはFTXベンチャーズ(FTX Ventures)という投資を行う部門があるが、ここの投資資産のコピーからわかったことは、3年間で投資に関わる流出額は54億ドルにのぼる。
その投資先にはセコイア・キャピタル(Sequoia Capital)やスカイブリッジ・キャピタル(Skybridge Capital)など、もともとFTXに投資したファンドも含まれている。
先ほどの図
この図の右側が今書いていることです。
A社、B社というのがセコイア・キャピタルやスカイブリッジ・キャピタルなどです。
まず全体の流れ。
- ①:A社、B社らはFTXへ投資をする
- ②:FTXベンチャーズからA社、B社に投資をする
- ③:FTXベンチャーズから投資された資金でFTTトークンを購入
どういうことか順次解説します。
①:A社、B社らはFTXへ投資をする
これによりFTXへの注目が高まるという効果がある。
FTXへの投資は他にも沢山あり、融資された額が多ければ多いほど期待されているという証であり、有望視される。
やがてそれは信用へと繋がっていく。
②:FTXベンチャーズからA社、B社に投資をする
顧客資産の横流しで投資金を返却。
有望視されて注目度が上がると、資金が多く集まります。そのお金で投資先への返還をする。
この時にA社などへの投資資金は仮想通貨購入に使うという条件が付いていた。
③:FTXベンチャーズから投資された資金でFTTトークンを購入
しかし、A社などの発表では、FTXベンチャーズからの資金でどのような暗号資産戦略を実施するか、具体的に示されていなかった。
このことから考えられる悪いシナリオとしては、FTXから何千万ドルもの資金を受け取ったスカイブリッジやその他ファンドは、FTXの顧客資産を使って、FTXが発行している仮想通貨(トークン)FTTを買っていたというもの。
これにより、FTTの評価額があがり、時価総額も上がる。
そしてさらに注目を浴び、時価総額上昇とともに信用というものも得ることになる。
①〜③の流れは明らかに他者の目をくらます方法であり、実に計画的で狡猾で腹黒いやり方だ。こうして顧客資産は最初からいいように利用されるように設計されており、横領される仕組が初めからあった。
まだ完全にこれらを証明する証拠がでてきていないが、次々に明らかになることから現時点で導きだされたものが、上記です。
元CEOのSBFは相当に悪どい人物であることには間違いないでしょう。
◆全容がすべて明らかになるのはいつになるのかわかりませんが、これは世紀の詐欺事件になる可能性があります。
引き続き今後の動向を見守っていきます。
FTXJPで預けて引き出せないでいる仮想通貨のためにも。
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