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暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高とは何か?トレードに上手く利用する方法

トレードの基礎

暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高とはなにか知りたい人
「暗号資産(仮想通貨)チャートにある出来高(できだか)ってなに?どうやって見るの?これはトレードに役立つのかな?誰か教えて」

このような疑問に答えます。

✓今回の記事内容
  • 暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高(できだか)とは何か?    
  • 出来高(できだか)の利用方法6パターン         
  • 出来高を使ったチャート分析         
これを書いてる私は、株と為替FXを足してトレード歴15年。あのライブドアショックやリーマンショックも経験し、どちらも無傷で生き残ってます。

株をやったことのない人には暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高とか板情報に馴染みがないでしょう。為替FXにはどちらもないですから。

そして、出来高を知っていてもそれをトレードで利用できる人は少数です。

この記事を最後まで読めば、出来高を見みたらその裏で起きていることを把握できるようになります。

ーーー もくじ ーーー
  1. 暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高(できだか)とは何か?    
  2. 出来高の利用方法6パターン         
  3. 出来高を使ったチャート分析         

◆ 暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高(できだか)とは何か?

暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高(できだか)とは何か?
出来高を利用する方法を学ぶ前に、
出来高とは何かを把握する必要があります。

出来高とは、売買の数量です。(金額ではない)
その売買数量をチャート上には棒グラフで表わされてます。

注意すべき点は株の場合は、一か所(証券取引所)で株取引の数量をすべて把握しているので、出来高は全体の数量になっているけど、暗号資産(仮想通貨)の場合は違う。

暗号資産(仮想通貨)の場合は暗号資産(仮想通貨)取引所それぞれの数量しか把握できないので、全体の数量ではない。それでも、ほとんどの場合は出来高の増減は他の取引所と比例している。(同じような増減)

トレードというのは、騙し合いです。
陰で買いを仕込んだり、売りを仕込んだりするプロ達が、初心者や個人トレーダーを罠に掛けようとしています。

チャートではそれが現れない時がありますが、出来高は誤魔化せません。出来高には裏で起きていることがわかってしまうのです。

どんなことがわかるのか?
それを次に説明します。

◆ 出来高の利用方法6パターン【トレードに使える】

注意:これらのパターンは絶対ではありません!
そうなる確率が高いというだけですので、トレードで使用する方は自己責任でお願いします。

トレードで使える出来高の6パターン

  • A 底値圏で出来高が多い
  • B 上昇途中で出来高が多い
  • C 上昇している高値圏で出来高が多い
  • D 上昇している高値圏で出来高が少ない
  • E 下降途中で出来高が少ない
  • F 下降している安値圏で出来高が多い

順に説明していきます。

A:底値圏で出来高が多い

この場合は2パターンあります。

1、チャートが上昇していない

ビットコイン日足チャート
>A 底値圏で出来高が多い
緑枠を拡大した図がこちら

A 底値圏で出来高が多い2
これなどわかりやすい例ですね。
ここまで大きな出来高だと普通は上昇か下落をしていていいはずなのに、ローソク足はほんの少しの値幅しか動いていない。

こういう時は、誰かから誰かに譲渡されているパターンです。
株だと株保有率をわからないように上げたい時に、こういう手段が用いられることがある。

チャートが動いてしまうと、他のトレーダーにバレて価格が上がってしまうから、このような方法をとるのです。

株の場合だとこういう時はそのあと買収発表がでたりします。

上記は株の場合ですが、暗号資産(仮想通貨)でこの現象が起きた時もやはり誰かから誰かに決めた金額で譲渡しようとしているとみて間違いないでしょう。(出来高の上昇率にもよる)

それまでの数倍も出来高が増えながら、価格が上がっていないとしたら明らかにおかしいので、その後のチャートと値動きに注視する必要がある。

2、チャートが上昇している

それまでと比べて出来高が何倍も大きく上がり、価格も上昇したら要チェック。その後一旦下げる場合も多いけど、下げが収まったあとの値動きに注視する必要がある。

こういう時は、何者か情報を得るのが早い連中が、その後の上昇を見込んで大量に買っている場合があります。出来高の上昇率が高いほどいい。

こういうのを見つけたら継続監視する必要がある。

B:上昇途中で出来高が多い

B:上昇途中で出来高が多い
青枠と赤枠の出来高の違いを見てください。
違いが一目瞭然ですよね?

この時はまだまだ上昇が見込めるので買いでついて行く。(下落はこの逆)

特に押し目の後に出来高の多いローソク足で反発した時は好条件。
早めの反応に気付いたものが、多くの利益を得る。

C:上昇している高値圏で出来高が多い

C 上昇している高値圏で出来高が多い

新高値更新したのに長い上ヒゲのローソク足を付けている。そして異常な出来高に注目。

新高値を更新した後、さらにどんどん上昇している時に直近と比べて明らかに多い出来高で高値更新をした時などは、要注意。

その時のローソク足が長い陽線で終わっていても、長い上ヒゲ陰線でも、上下長いヒゲの陽線でもすべて同じで、下落に対する準備をする。

すでに高値圏にあるのにさらに出来高が増えたということは、プロや資金の大きなトレーダーが利食いをしている可能性が高い。そして、そんな高値圏で買う連中は素人、初心者トレーダーであることが多い。

つまり、この高値圏での大出来高はプロが素人に売った証拠と見た方がいい。あと、ともしかしたら売りのポジションを仕込んでいる可能性もある。

D:上昇している高値圏で出来高が少ない

D 上昇している高値圏で出来高が少ない
緑枠が該当箇所。
黄色枠の上昇局面と比べるとその出来高量の差は一目瞭然です。

高値更新しているのに出来高が少なくてローソク足が短い時。かなり要注意!
これは上述した「高値圏で出来高が多い」あとに起こる現象。

何が起きているかというと、プロが手仕舞いした後に素人(個人)トレーダー同士が売買している可能性が高いという証拠。資金を持っている者たちが参加していないことを意味する。

だから、何かのきっかけで一気に下落する可能性がある。

E:下降途中で出来高が少ない

これは2パターンある

1、出来高が少ないのに価格がほとんど下がらない

E 下降途中で出来高が少ない1
その後のチャート
E 下降途中で出来高が少ない2
黄色枠Aが同じ部分です。
(※下げる場合もあります!)

もし高値圏での下落途中で出来高が少ないのに価格があまり下がらない時は、もう一度上げる可能性がある。

出来高が減れば、ふつうは価格は下がっていくものなのに下げない。

下げない理由

  • 売ろうとしている人が少ない。
  • 誰かがその少ない売りを拾って買い貯めている可能性がある。

大きな資金を持っている人達は、普通に買えば自分たちの買いで価格を上昇させてしまうから、安いところで拾えるだけ買って、その後一気に買い上げるということをする。

その買い上げの上昇を見て他のトレーダー達が群がってくる。

なので、その初動に注視してなるべく早めに買い参加する方が有利になる。ただし、見分けるのは難しい。

2、出来高が少なくて価格が下がっている

これは普通の状態で、資金を持っている人達が参加していない状態。ボラティリティ(価格変動幅)も少なく、トレードしても利益幅が小さい。今後もあまり動かない可能性があるので、他のトレード対象を探した方がいい。

F:下降している安値圏で出来高が多い

F 下降している安値圏で出来高が多い
緑線がその例。最後の黄色枠のように、大きな出来高のあとにさらに出来高を更新する場合もある(このように絶対ではない)

ずっと下げている途中でひと際大きな出来高を伴った大陰線が出た場合は「セリングクライマックス」の可能性が高い。

※ セリングクライマックスとは下落がずっと続いていて、最終的に含み損に耐えられなくなった人達が恐怖(パニック)で売ることによって起こる暴落

このセリングクライマックスが起こると急反発で上昇することがあるので、短期の逆張りに使える。

ただし、難しく危険なので初心者は止めた方がいい。(もう一段大きな下げが起こる場合もある。上図の黄色枠部分)

ここでの注意点は、それまでと比べて明らかに大陰線で、大きな出来高であること。中途半端に大きい陰線や出来高ではまだまだ下落する可能性が高い。(長い下ヒゲ陰線でもいいが、値幅がそれまでと比べて異常に大きい必要がある)

注意:繰り返しますが、これらのパターンは絶対ではありません!
そうなる確率が高いというだけですので、トレードで使用する方は自己責任でお願いします。

相場には「絶対にこうなる」という法則はありません。もし「絶対に」という言葉を使ってる人や商材があれば、ほぼ間違いなく詐欺なので逃げましょう!

◆ 出来高を使ったチャート分析

 
出来高を使ったチャート分析
ここからはパターン分類するのが難しい、出来高の他の利用方法を解説をします。

その利用方法とは

  • 出来高を伴った上昇起点は、そのあとサポート(支持線)になりやすい
  • 出来高を伴った下降起点は、そのあとレジスタンス(抵抗線)になりやすい

ざっくり書くとこうなりますが、サポートやレジスタンスの重要度はこれだけで決りません。

重要かどうかの判断基準

  • 重要な価格を上抜いたか?
  • 強いレジスタンスを上抜いたか?
  • 重要な価格を下抜いたか?
  • 強いサポートを下抜いたか?

こういった出来高以外の要素もあわせて判断します。
これは経験を積まないと一朝一夕でできるものではない。

ですが、単純に出来高だけに注目してもそれなりに使えます。(単なる高値・安値を目安にするよりいい)

どこが強いサポート(レジスタンス)になるか?わかりにくい時は、一つの目安として出来高を見るといいです。

以上が出来高の利用方法でした。

おそらくほとんどの方がはじめて聞いた内容かと思います。
脱初心者を目指して勉強してください。

トレードを勉強するならまずはこちらを参考にしてください

まとめ:暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高とは何か?出来高をトレードに利用する方法

本記事の要点のまとめ

  1. 暗号資産(仮想通貨)チャートの出来高(できだか)とは何か?   
      出来高とは、売買の数量   
  2. 出来高(できだか)の利用方法は6パターンある
    ・底値圏で出来高が多い
    ・上昇途中で出来高が多い
    ・上昇している高値圏で出来高が多い
    ・上昇している高値圏で出来高が少ない
    ・下降途中で出来高が少ない
    ・下降している安値圏で出来高が多い  
  3. 出来高を使ったチャート分析   
    出来高を伴った起点はサポートやレジスタンスになりやすい 

◆このように、出来高は多くの事を教えてくれます。
なにしろ大量の資金を持っている人達がどこで売買しているのかがわかるのですから、重要な指標です。

さあ、あなたも今度からは出来高を見ながらチャートの裏側を想像してみてください。その積み重ねにより、見た瞬間に判断できるようになります。

Twitterの方ではときどきリアルタイムでチャートについてツイートしたりします。