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テクニカル分析はなぜ有効か?多くの人が勘違いしてる本質【テクニカルの基礎】

テクニカル分析

こんな事を思ったことないですか?「多くの人が知らない秘密のテクニカル分析があって、それを使えば確実に利益がでる。トレンドラインや高値安値の水平線みたいな単純なテクニカル分析で勝てるわけない。もっと複雑で難しいものじゃないと勝てないでしょ?」

このような考えに対する回答をします。

こんな悩みを解決できる記事を書きました。
2021年から暗号資産運用を開始。トレード歴は株、FXあわせて計15年以上。
ベア
ベア
本記事の内容
  • テクニカル分析がなぜ有効なのか?             
  • 相場は多数決で動く         
  • 詐欺に気をつけよう        

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テクニカル分析がなぜ有効なのか?多くの人が勘違いしてる本質 

テクニカル分析がなぜ有効なのか?多くの人が勘違いしている
* * *

最初の疑問に対する回答を先に書いておきます。

【結論】テクニカル分析は単純なものほど有効性が高く、あまり使われていない(希少な)ものほど有効性は低い。

これが結論ですが、多くの人はこれを受け入れません。

こう書いている私も初期の頃は受け入れられませんでした。その理由は、テクニカル分析がなぜ有効なのか?テクニカル分析に関して大きな勘違いをしているからです。

これについて書きますが、9割以上の人はここに書いてあることを理解できないか、信じないでしょう。まあ、それでも5%くらいの人には伝わるかもしれないと思って書きます。

 

テクニカル分析とは? 

ここで長々とテクニカル分析についての歴史や種類に関して書くような事はしません。

ですが、それが生まれた背景は知っておいた方がいいです。

まだテクニカル分析などという名前のない頃に、売買が成立した数値をグラフ化して株式投資をしていた青年がいました。彼の名はジェシーリバモア。稀代の天才トレーダーと呼ばれている人物で、テクニカル分析の父とも言われてます。

当時の株式 

彼は少年の頃から株式市場でバイトをしてました。
当時の株の売買は、いまみたいなネットもないし、電光掲示版もありません。

売り買いの注文は、電話で顧客が証券会社に電話して、その情報を掲示板に書き込みます。

それを見て顧客と電話で繋がっている証券会社の担当者が顧客に伝えたり、すでに顧客の買値または売値を聞いている担当者はその場で顧客に代わって売買をします。

値動きのグラフとかはありません。 

ですが、リバモア少年はこの成立した売買値を記録して、その数値をグラフ表で描いてました。そしてあるパターンを見つけるようになります。

そのパターンが現れた時に売買するようにしたら、資金がどんどん増えていったのです。

株式のパターン 

ここで、どんなパターン?早く教えて。と思った人もいるでしょう。
その考えがすでにテクニカル分析に対する勘違いからきているのです。

パターンを知ったところで、あなたは勝てません。

どこでエントリーするのか?というのは、勝つための1要素に過ぎず、どこで手仕舞い(利益確定、ロスカット)するのか?購入する資金は資産に対してどれくらいにするのか?(資金管理)ということが合わさって初めて勝てる(トータル)ようになります。

そもそも、そのエントリーポイントの期待値は1以上なのか?PF(プロフィットファクター)やリスクリワードレシオの数値はいくつなのか?これがわからないと資金管理もできません。

それを知るために毎回のトレードを記録して、検証するという作業が必要になります。

これらのことは、勝てているトレーダーなら理解できますが、勝てているトレーダーはこのようなブログは見てません。(-.-)

 

聖杯はどこにある? 

上記のような面倒なことは誰もしたがりません。

いやいや、どこかに秘密のテクニカル分析があって、勝っている人はそれを使っているに違いない。なければ、自分で作りだしてやる。

このような状況を「聖杯探し」といいます。
聖杯探しをするのが初心者です。以前の私もそうでした。

聖杯探しをする人は詐欺や高額ツールの餌食になりやすいので、気を付けましょう。

 

テクニカル分析は100%ではない 

テクニカル分析が生まれた背景は、まだ誰も気付いていないパターンをリバモアがグラフにしたことによって見つけて利用した。これが他の人にも広まって、テクニカル分析が誕生した。(リバモア以外にも気づいていた人はいただろうけど)

やっぱり聖杯があるじゃないか?
そう思った人もいるでしょう。

しかしリバモアは3度自己破産しています。(ちなみに最後は拳銃自殺している。)

もしそのパターンが絶対なら、自己破産することはなかったでしょう。

テクニカル分析が広まる前 

誰もテクニカル分析をしていない頃には、あるパターンに気付いてそれに賭ければある程度の勝率があったのでしょう。(そのパターンとは群衆心理が形に現れたもの)

実際に初期の頃のリバモアはそれで資産を増やしました。

それでも、勝率100%ということはありません。負けもあるので、リバモアは必ず-10%でロスカットするというルールを作ってました。

後にリバモアは、このルールが私の資産を守ってくれた。と語ってます。

ジェシーリバモアについてはこちら

 

テクニカル分析が広まった後 

多くの人にテクニカル分析が広まると、優位性のあったパターンはだんだんその優位性をなくしていきます。

早くに手仕舞う人もいれば、そのパターンを逆手に取る人も現れるからです。

 

なぜテクニカル分析は有効なのか? 

この質問に戻ってきますが、テクニカル分析が有効なのは、多くの人がそれを使うからです。

上記と矛盾していると思うかもしれませんが、矛盾はしていません。

テクニカル分析を逆手に取る人はいますし、手仕舞いが早い人もいます。多くの人が使えば使うほどそういう人達も増えます。

それらによる影響は、パターンの勝率や利益率が下がる。小さなブレが多くなるということです。

逆手に取る人は反対売買をするわけですが、上昇中に売ったとしても手仕舞いで必ず買うわけですから、結局その売りは相殺されます。つまり余分な動きが加わっただけで、大局の方向は変わらない。

 

相場は多数決で動く 

ここで簡単な例を挙げて、テクニカル分析の有効性を解説します。

為替のドル円チャートでいま135円とします。そして、140円に直近高値があり、そこはレジスタンス(上値抵抗線)の場所となります。

この直近高値である140円からの水平線がレジスタンスだと思う人がいればいるほど、そのレジスタンスラインは強力なレジスタンスとして機能します。

なぜなら以下の人達がそのレジスタンス手前で売るからです。

  • 下で買って利益確定のため売る人
  • 逆張りでレジスタンス手前で売って利益を狙う人

これらの人達が多ければ多いほど、このレジスタンスライン手前での売りは増えます。

これがテクニカル分析が有効になる仕組です。単純ですよね?

トレンドラインも水平サポートラインもフィボナッチリトレースメントの50%や38%もこのような理由で機能するわけです。

一方であまり人が使わないオシレーターやテクニカル分析はどうかというと、使う人が少ないので、それらによるレジサポは対して効力を発揮しません。

相場の値動きは多数決で決ります。
ここは買いだと思う人 × 資金 > ここは売りだと思う人 × 資金なら、相場は上昇するというすごく単純な原理で動いてるわけです。(売りはこの逆)

だから、ここはレジスタンス(サポート)だと思う人 × 資金が大きければ大きいほど、そのレジサポは強力に機能するわけです。

ニッチなオシレーターやテクニカル分析はニッチであるが故にそれが示すレジサポはたいして機能しないのです。

聖杯探し 

私も聖杯探しで、ペンタゴン(5角形を組み合わせたもの)や一目均衡表や平均足、パラボリック、DMI、モーメンタム、RSI、ストキャティクス、ボリンジャーバンド、MACD、RCI、その他多数のオシレーターやテクニカル分析を経験しました。

ブログ村の上位には未だにペンタゴンを使っている人がいてビックリしましたが、初心者の人にはなにか凄いテクニカル分析のように見せれるでしょう。一目や沢山のオシレーターを並べ立ててる方が見せかけとして箔がでるから、騙されやすい。

はっきりと一言でいえば、当てはめようと思えばどんなものでも当てはめられます。ひびの入ったガラス片でさえ、チャートに合わせるとどこかにピタリと当てはまります。

これは、アメリカの有名プロトレーダーが図形タイプのチャート分析を揶揄する時の表現ですが、実際にどこかしらに当てはまります。

一目均衡表は海外でもツールとして使われるようなところもありますが、まだメジャーではないです。

私は一目をしばらく使っていたけども、移動平均線を組み合わせると一目の雲や遅行線や転換線などの代わりになるとわかってから、チャートから消しました。

そしていまでは、移動平均線も一つだけで、マルチとして違う時間軸の移動平均線を複数表示してるだけで、基本は水平線とトレンドラインだけになりました。

遠回りをしてやっと聖杯はないというところにたどり着いたわけです。

 

詐欺にあう人が後を絶たない理由 

投資詐欺や高額ツールに引っかかる人の共通点は、
・楽して大金を得たい。
・聖杯があると思ってる人。
この2つです。

ブログ村でも環境認識とトレード手法をごちゃまぜにした、明らかにおかしなことを書いてるブログが1位になってたりしてます。

そういうブログは、だいたい秘密の手法を無料で教えますよ。といってメルマガやLINEに誘導して、高額なツールを買わせます。(自動売買システムとか売買表示インジケーターなど)

初心者の人がそのブログ記事を見ても本物か偽物かなんて見分けつかないですからね。

別の事例で、今日見かけた大手ネットニュースでは、「毎月確実に1000万円のリターンがある」という謳い文句の広告が出てました。

こんなのに騙される人いるの?と普通は思いますが、騙される人がいるからこそ、宣伝費を払って広告を出しているのです。

考えてみてください、確実に1000万円のリターンがあるのなら、その元手を10倍にすれば1億円、100倍なら10億円です。なのに金を払ってまで広告を出しているのはなぜ?

もしそんな手法や投資先があるのなら、人に教える?教えないでしょう。

聖杯探しは「ない」とわかるまでは、誰もが続ける事になります。いくら他人に何と言われようが、自分で納得するまではやめないでしょう。(資金が底をつけばその時点でゲームオーバー)

実体験でわかっているので、これだけは私の良心から伝えさせてもらいます。

高額商品ツールや絶対もうかる系の投資詐欺には気を付けましょう!相場のプロが絶対に言わないセリフが「絶対利益がでる」です。

以上で本記事の解説を終わります。
ベア
ベア
【注意!】

この記事は投資収益の保証または特定商品の勧誘、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資や契約、売買等の決定はご自身の判断で行ってください。下記の免責事項も必ずお読みください。

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