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イーサリアムとは何か?ビットコインとの違いを丁寧に解説【超基本】

クリプト全般 暗号資産の基礎

イーサリアムとは何?ビットコインとの違いを知らない人「イーサリアムとは何?ビットコインとなにが違がちがうの?それとイーサリアム2.0とかガス代とかステーキングとか、マジで謎なんだけど。だれか教えて!」

これらの疑問にわかりやすく答えます。

✓今回の記事内容
  • イーサリアムとは何?ビットコインとの違い
  • イーサリアムのガス代問題とイーサリアム2.0とは?
  • イーサリアムの問題とLayer1、Layer2およびブリッジの関係について
  • イーサリアムのステーキングでお金を増やす

この記事を書いている私は、資産の大半を暗号資産(仮想通貨)にして運用中。
NFTも売買していて、暗号資産(仮想通貨)にハマってます。

技術面からイーサリアムとはなにか?を解説すると訳が分からなくなるし、私もそんなに技術面は詳しくないので、イーサリアムとビットコインの違いや、他の暗号資産(仮想通貨)との違いという観点から解説していきます。

この記事を読むと、イーサリアムの全体像を把握することができます。

「別に難しいことがわからなくても、暗号資産(仮想通貨)で利益が出ればいい」と考えているあなたへ

イーサリアムのことを知って長期保有するのと、知らずに長期保有するのとではメンタルに与える影響が全く違います!

断言しますが、投資も投機も最終的には「メンタルと資金」この2つのコントロールが肝です。

私はイーサリアムの事をいろいろ知ったので、これをガチホ(長期保有)しようと決めました。最低でも2030年以降までは保有しようと。
逆に言えば、それまではどのくらい山あり谷ありがあってもおかしくないと思ってます。

完全に未来を見据えた投資を行った理由は、この記事を最後まで読んでもらえれば、わかると思います。

ーーー もくじ ーーー
  1. イーサリアム(Ethereum)とは何か?ビットコインとの違い
  2. イーサリアムとは何か?抱えた問題とその解決方法
  3. イーサリアムとは何か?新たな問題と魅力
  4. まとめ:イーサリアムとは何か?ビットコインとの違い

イーサリアム(Ethereum)とは何か?ビットコインとの違い

イーサリアム(Ethereum)とは何か?ビットコインとの違い

結論:イーサリアムとはプラットフォームである。

まず一番大きな誤解ですが、イーサリアム(Ethereum)は暗号資産(仮想通貨)ではありません。
暗号資産(仮想通貨)の方はETH(イーサ)という名前で、本来イーサリアムとは別ものです。

※なぜか日本では暗号資産(仮想通貨)の方もイーサリアムと読んでいるので、混乱の原因になっている。

イーサリアムとはプラットフォームであり、ビットコインとは全く違う

イーサリアムとはプラットフォームである?
多分よくわからないと思いますので、ゆっくりと、わかりやすく解説していきます。

ビットコインとブロックチェーンを例えるのなら

  • ブロックチェーン=インターネット
  • ビットコイン=メール

このようになります。

メールがインターネットを使って人から人へ文章を送れるように
ブロックチェーンを使って人から人へ暗号資産(仮想通貨)を送れるようにしたものが、ビットコイン。

イーサリアムはこれをさらに進化させて予約送信したり、自動返信したりできるようにした技術。この技術を「スマートコントラクト」といいます。
※あくまで例え話で単純化させてます。

このスマートコントラクト技術の上にさらに別の技術を構築することによって、画像や音声、動画も送れるようになりました。

◆ ビットコインがメールなら、イーサリアムはSNSみたいなものです。
メールとLINEをイメージしたらわかりやすいでしょう。

イーサリアムも当然ブロックチェーンを利用してます。
※ブロックチェーンについては下記を参照ください。
参考記事:ブロックチェーンやビットコインとは?【初心者向けに解説】

イーサリアムの凄かった点はスマートコントラクトという技術で、これはビットコインにはないものです。この技術により汎用性が生まれたのです。

イーサリアムによって生まれた新しいサービス

  • クリプト金融のDeFi。
  • クリプトアートのNFT
  • NFTを使ったメタバース
  • NFTと暗号資産(仮想通貨)を使ったGameFi

イーサリアムのスマートコントラクトについて

スマートコントラクトもまた分かりにくい言葉なので、簡単に概要だけ解説します。

スマートコントラクトとは、自動で動作するようにプログラミングされたものです。
※かなりざっくりとした説明

これ以上詳しく知らなくても問題ありません。
重要なのは「自動で動く」ということです。
一度作動してしまえば、人手がいりません。

つまり人件費削減になるわけです。

イーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリン氏は
「スマートコントラクトは支払いサービス、保険契約、個人情報管理、商標登録などのアプリケーションとして利用できるようになる」と過去に語ってる

まさしくそうなりつつあります。
その証拠が、いま世間で騒がれているNFT、NFTゲーム、DeFi、メタバースなどの急速な発展です。

ところが、いろんなサービスがこのイーサリアムを使うことによって問題が発生しました。

それが、情報処理の渋滞です。

  • 処理する情報量が増えて、処理の渋滞が発生し延遅が起きる
  • 処理する順序を決める
  • 手数料を多く払った順に処理する

というわけで、手数料のオークション状態となり手数料が高騰していった。

この手数料を「ガス代」と呼び、ガス代高騰を「ガス代問題」と呼んでいるのです。※クリプト(暗号)の世界では独特の言い回しが多い。

イーサリアムとは何か?抱えた問題とその解決方法

イーサリアムとは何か?抱えた問題とその解決方法

イーサリアムがいろんなサービスで使われだすと問題が生じた。処理する情報量が増えたために処理速度が遅くなり、ガス代費用が増加するという問題。この問題を「スケーラビリティ問題」という。

この「スケーラビリティ問題」を解決しようと
その後いろんなプラットフォームが出てきた。
※LINEに対するFBやInstagram、Twitterみたいなものとイメージすればわかりやすいでしょう。

その他のプラットフォーム

  • ソラナブロックチェーン
  • カルダノブロックチェーン
  • テゾスブロックチェーン
  • ポルカドットブロックチェーン

(これらについての説明は省きます。)

これらはイーサリアムキラーと呼ばれ、イーサリアムより処理速度が早く、手数料が安いことをうたい文句にしています。2020年2月時点では、イーサリアムが80%のシェア。

ちなみにこれらのチェーンがそれぞれに独自の暗号資産(仮想通貨)を発行してます。暗号資産(仮想通貨)は株と同じような働きもあり、開発資金を集める目的もある。

※イーサリアム(Ethereum)が発行した通貨が「ETH」(イーサ)で、これで資金を集めた。

イーサリアムの問題から発生したL1とL2

この○○チェーンと名が付き、ブロックチェーン技術を直接使っているものをLayer1(レイヤー1)といい、L1とも表します。

それに対してLayer2(L2)というのがあります。
はい、また知らない単語が出てきましたね。
L2(レイヤー2)とは、L1にくっついて動作するもので、直接ブロックチェーンには繋がっていないものです。

L1におんぶされているイメージでいいでしょう。
※適当っぽいけど、本質。
このL2とイーサリアムを繋ぐものを「ブリッジ」と呼び、データを一時保存しておく場所です。

L2にはこういうのがある

  • ポリゴン
  • オプティミズム
  • アービトラム
    ※それぞれ暗号資産(仮想通貨)を発行してる。(これらについての説明は省きます。)

このL2もスケーラビリティ問題を解決するために生まれたものです。
直接ブロックチェーンに繋がっていないので、処理速度が速くなる代わりに安全性が落ち、リスクが大きくなるというデメリットがある。

※L2は当初「セキュリティーが高い」とされていたが、蓋を開けてみれば、L2やブリッジがいちばんハッカーに狙われる場所となった。これについては後述します。

さて、ここまで大丈夫ですか?少し休憩を挟んで読んでください。

ここまでは
1、イーサリアムとは何か?ビットコインとの違い。
・イーサリアムとはプラットフォームであり、ビットコインとは全く違う。
・イーサリアムのスマートコントラクトについて。
2、イーサリアムの抱えた問題とその解決方法
・イーサリアムの問題から発生したL1とL2

以上の内容を解説しました。
この先続けても大丈夫ですか・・・?
OK!では続けます。

イーサリアム2.0とは

✓ イーサリアム自体もガス代問題に対策しようとしている。
そのための大きなアップデートを計画しており、このアップデート後を「イーサアム2.0」という

イーサリアム2.0がイーサリアムのガス代問題の解決法

イーサリアムはイーサリアム2.0になるアップデートにより、運営形態をPoWからPoSを目指してます。

PoWからPoSになるのが、イーサリアム2.0

  • PoW(プルーフオブワーク)
  • PoS(プルーフオブステイク)

「・・・(´・ω・)?」
安心してください!超簡単にサクッと説明します。

これは組織運営の仕組の名称。
PoWとはみんなで競争して、一番早い人だけ報酬が貰える。
PoSとはコインを数多く、長い時間持っている人がより多く報酬を貰える。
報酬とは暗号資産(仮想通貨)です。

暗号資産(仮想通貨)が貰えるから、みんな頼まれもしないのにブロックチェーンの情報処理をやっている。

PoWではパソコンで処理をする速度を競っているんです。
そして世界中の人が一斉に、よーいドンでこれを始め、採用されるのは一番早かった人だけ。負けた人達のパソコンの電気代は無駄になってしまう。

ビットコインのエネルギー問題はこのことを言ってます。
※ビットコインもイーサリアムも2022年2月時点ではPoW。

これに対して
PoSは、

  • そんな競争がない(環境にやさしい)
  • 保有量と保有期間の長さに応じて報酬が貰える
  • 参加条件が下がることで、参加者が増える

イーサリアムはPoWからPoSに移行して、ガス代問題などを解決しようとしている。

正直、私にはなぜこれが問題解決になるのかよく分からないです。
とにかく、このPoSに変わった後のイーサリアムをイーサリアム2.0といいます。
これが行われるのは2022年内といわれていて、2022年2月時点ではまだ行われていない。

イーサリアム2.0になるといっても暗号資産(仮想通貨)のETH(イーサ)が変わるわけではない。
EthereumとETHが別物だと先に説明した通りです。

イーサリアムとは何か?新たな問題と魅力

イーサリアムとは何か?新たな問題と魅力

イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために生まれたL2やそれを繋ぐブリッジ。これらは情報の分散化というブロックチェーン特有の安全性がないため、狙われたら脆い。

暗号資産(仮想通貨)のハッキング問題

2021年からL2、ブリッジ、その他システムのハッキング被害が増えている。

お金が集まる暗号資産(仮想通貨)取引所、NFTやNFTゲームのプラットフォーム、DeFiなどのシステムのバグ(不具合)やL2,ブリッジのバグが狙われてハッキングされる事例が多発してます。そして多くの暗号資産が盗まれているのが現状。

2021年8月11日
史上最大の暗号通貨強盗が発生。
DeFi(分散型金融)プラットフォーム「ポリ・ネットワーク(Poly Network)」から6億ドル(約660億円)分の暗号資産が盗まれた。

その後ハッカー達はその半分近くを返却しました。
この事件を取り上げたのはハッカー達のコメントが興味深かったからです。

ハッカー達はこうコメントを残している。
・「楽しみのために資金を盗んだ」
・「ポリ・ネットワークはきちんとしたシステムを持っている。ハッカーが楽しめる最もチャレンジングなアタックだ」

つまり、どれだけきちんとしたシステムでも、ハッカー達が標的にすれば、盗まれてしまう可能性がある。
ここは重要なので覚えておきましょう。絶対安全な保管場所はないのです!
だからあくまでも、少なめのお金で始めるのが賢明でしょう。

※銀行預金やタンス預金も絶対安全でないのと同じです。ただし、銀行に関しては一定の額までは保証されている。

彼らは半分愉快犯ですが、北朝鮮などは活発にハッキングをしているらしく、2021年で少なくとも450億円相当を盗んでいると推定されてます。

ちなみに設立当初の頃にはビットコインもイーサリアムもハッキングされてますが、近年は被害にあってません。この二つはその後かなり分散化されており、ハッキングが難しくなっている。

特に新しくできたサービスは要注意。まだどこにバグがあるかわからないので、より危険と言えるでしょう。
最近でもホワイトハッカー(バグを見つける人たち)によるバグ発見が相次いでいて、もしこれが本当のハッカーだったら、とんでもない額を盗まれていたことになってます。

ホワイトハッカーが見つけたL2関連のバグが狙われていたら、そのL2上にある暗号資産(仮想通貨)の90%以上が失われていた可能性がある。

マメ知識:相当な額の通貨が不正に流失した場合の対処法

最悪な事態に対する最終手段は、「ハードフォーク」です。
これは、盗まれる前の状態にリセットする対処法。「盗まれたことをなかったことにする」というもの。

実際、2016年に大量のイーサが盗まれた時に、イーサリアムではこのハードフォークが行われました。
ただし、全ての人の資金が完全に元に戻るかどうかの保証はありません。

もう分かりましたね?どこに資金を置いておくと危険か?
その危険を知った上なら、資金管理を使ってリスクを押さえながら運用できます。

きちんとした知識を持っていてもつい油断してしまうと、それらの被害に会うこともあります。ましてやきちんとした知識を持っていないと大変危険なので、ちゃんと勉強をしましょう。

イーサリアムのステーキングでお金を稼ぐ

ネガティブなことを書きましたが、暗号資産(仮想通貨)関連の世界は、今後の未来を大きく変える凄いテクノロジーの集まりです。

その一つ、イーサリアムのステーキングについて書いておきます。

前にPoSについて書きました。
その中で保有量と保有年数が重要と説明しましたが、これを後押しするかのように

暗号資産(仮想通貨)を長く預ける(ステーキング)と多くの報酬がもらえるという仕組みがあります。これを「ステーキング」という。
イーサリアムに限らず、ほかの暗号資産(仮想通貨)でもありますが、この利率が年3~5%と高いです。

日本の銀行の定期預金の利率が0.002%でなので1000倍から2000倍です!
DeFiという領域では10%〜20%のものもざらにあります。
※DeFiについては別記事で書きます。

もちろん、イーサリアムの価格が下がらないという前提で得をするという意味になります。

これは私個人の予想ですが、10年後〜20年後には当たり前にイーサリアムが生活に入り込んでいると思います。

15年前にスマホがここまで普及すると予測できなかったように、今はイーサリアムやビットコインが当たり前に使える日は予想しづらいでしょうけど。

まとめ:イーサリアムとは何か?ビットコインとの違い

まとめ:イーサリアムとは何か?ビットコインとの違い

今回の記事内容のまとめ

✓まとめ
  1. イーサリアムとは何か?ビットコインとの違い
    ・イーサリアムとはプラットフォームである
    ・イーサリアムのスマートコントラクトのおかげで汎用性が生れた
  2. イーサリアムとは何か?抱えた問題とその解決方法
    ・イーサリアムのスケーラビリティ問題からLayer1とLayer2が生れた
    ・イーサリアム2.0とはPoWからPoSへの移行
  3. イーサリアムとは何か?新たな問題と魅力
    ・L2、ブリッジ、暗号資産(仮想通貨)取引所のバグがハッカーに狙われてる
    ・イーサリアムのステーキングでお金を稼ぐ

なお、ブロックチェーンやビットコインについては
別記事>>「ブロックチェーンやビットコインとは?【初心者向けに解説】」で解説してます。合わせて読むと理解が深まります。

最後に : まだまだ書きたいことが沢山あったのですが、だいぶ削りました。
それくらい、イーサリアムが生み出したものが多岐にわたるからです。

ビットコインは世界初というブランドで地位を確立していますが、イーサリアムは実用性と安全性で地位を確立してます。他のライバルチェーンはまだ安全性が示せてはいません。
※ 暗号資産(仮想通貨)1位と2位は理由があって1位と2位だということです。

◆暗号資産(仮想通貨)FXや暗号資産(仮想通貨)取引に興味がある方は「暗号資産(仮想通貨)FXと為替FXの違いをトレーダー目線で解説【初心者向】」の記事が参考になります。普通の解説ではなく、トレーダー目線の解説なので、トレードをしようと思ってる方には参考になると思います。


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