ホワイトペーパーとは?内容や読む時のポイント【暗号資産(仮想通貨)基礎知識】
「ホワイトペーパーという文字をよく目にするけど、これってなに?専門家が見るもの?普通の人は見る必要はない?それとも見た方がいい?」
このような疑問に答えます。
- 暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとは
- ホワイトペーパーの内容
- ホワイトペーパーを読む時のポイント
暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとかって難しそうだし、暗号資産(仮想通貨)の専門家達が読むものだと思っていませんか?
実は、買って保有したいと思っている暗号資産(仮想通貨)があれば、そのホワイトペーパーは読んでおいた方がいいです。
なぜなら、中長期保有というのは投資に近く、短期売買する投機とは違うからです。投機なら売買対象のことを深く知る必要はありませんが、投資は投資対象のことを知る必要があり、深く知れば知るほど有利になります。
投資対象を知る手立てがホワイトペーパーなのです。
もくじ
暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとは
* * *
もともと政府や省庁、公的機関が発行する報告書のことをホワイトペーパーと呼んでいたのですが、民間企業が発行している報告書などもホワイトペーパーと呼ばれるようになりました。
ホワイトペーパーを発行するのは、基本的にはその暗号資産(仮想通貨)を構想・発行した組織です。ビットコインの場合は2008年10月に「Satoshi Nakamoto」と名乗る人物によって公開されてます。
ホワイトペーパーは誰でも閲覧可能
ホワイトペーパーはネット上で誰でも無料で閲覧できます。(中には有料のものもある)
多くがPDFファイルの形になっており、ダウンロード可能です。
ビットコイン(BTC)のホワイトペーパー
ビットコインのホワイトペーパーはこちら
https://bitcoin.org/files/bitcoin-paper/bitcoin_jp.pdf
書かれている内容
- 1. 序論
- 2. トランザクション
- 3. タイムスタンプサーバ
- 4. Proof-of-Work
- 5. ネットワーク
- 6. インセンティブ
- 7. ディスク・スペースの節約
- 8. トランザクションの簡易検証
- 9. 価値の結合および分割
- 10. プライバシー
- 11. 数学的根拠
- 12. 結論
内容を一言でいうと、ビットコインとはなにか?
どういうものか?という「説明」が書かれてます。
軽くでも上記リンクのホワイトペーパーを見てください。
イーサリアム(ETH)のホワイトペーパー
イーサリアムのホワイトペーパーはこちら
https://ethereum.org/ja/whitepaper/
こちらは英語表記です。
通常は暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーは英語表記ですので、お使いのブラウザーの翻訳機能を使って読むといいでしょう。
ICOなどのホワイトペーパー
トークン(暗号資産(仮想通貨))の発行によって資金調達する「ICO」や、取引所を通じてトークンを発行する「IEO」などでは、少し内容が違ってきます。
これらの場合は、プロジェクトの「企画書、計画書」みたいなもので、投資家にプロジェクトをアピールするような内容です。
「ICO」「IEO」でトークンを発行する理由は、クリプト関連プロジェクトの資金集めのためです。なので、トークンの発行・販売の前に必ずホワイトペーパーが公開されます。
その中からどれを選んで買えばいいのか?投資家はどうやって決めるのでしょう?
どこの誰がどんな目的でトークン(暗号資産(仮想通貨))を発行しているのか?それがわからなければ誰も買いません。だからプロジェクトをアピールする必要があります。そのアピールのために作成されたものがホワイトペーパーです。
ホワイトペーパーとは言わば、投資家にとっては投資対象にするかどうかの判断材料なのです。
ホワイトペーパーの内容
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ホワイトペーパーで書かれていること
- 開発目的
- 具体的なソリューション
- 実現までのロードマップ
- 開発体制
- 調達した資金の使途や配分方法
開発目的
暗号資産(仮想通貨)を発行するプロジェクトの目的が掲げられている。
目的はなにか?
現時点で問題があり、その問題を解決するのが目的というパターンが多い。
例えばポリゴン(旧マティック)はイーサリアムの処理速度を上げ、ガス代を下げるという目的で作られた。
具体的なソリューション
開発目的が問題解決を目指すことだとすれば、次にどのように問題を解決するのか?その解決方法を技術を含めて書かれている。
ポリゴンなら、イーサリアムチェーンの外で情報処理をすることで速度を上げ、ガス代を下げる解決方法を示している。
実現までのロードマップ
プロジェクトが複雑になればなるほど、段階を踏まないといけない。その為のロードマップが書かれてます。
このロードマップ通りに行われているか?というのも一つの評価目安となる。
開発体制
開発するにあたって、どのような開発者がいるか?どのようにプロジェクトの方向性を決めるのか?どのようにコミュニティとの連携をはかり、フィードバックするのか?
などなど、開発に関する体制が書かれている。
調達した資金の使途や配分方法
これは将来的に重要になる。とくに分配方法や割合。
なぜなら、さらに暗号資産(仮想通貨)が増えるような使い方をすればインフレになり、通貨の価値は下がる。
開発者にあまりに多くを分配すると、将来的に価格上昇時の売り圧力となって上昇しづらくなる。そのためにロック期間などを設けて、すぐに売買できないようにしたりする。
ホワイトペーパーを読む時のポイント
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ホワイトペーパーを読む時のポイント
- 開発目的が明確か
- 仮 想通貨の発行主は誰か
- 拠点はどこにあるのか
- 開発体制が整っているか
- 資金調達後の使い道が明確か
- 発行上限はあるのか
- セキュリティ対策
このようなポイントを押さえて読んでいけば、だらだらと読まずに済むし、頭に内容が入ってきます。
上記のポイントをしっかりと明確に書いてあるホワイトペーパーは、そうでないものと比べて信頼性は増します。
しかし、これを利用する悪い連中もいる。
詐欺に注意
ICOではプロジェクトを実行するつもりのない詐欺師がホワイトペーパーを公開してることも多々あります。それらはいかにも堅実そうな内容だったり、すごく魅力的な内容だったりします。(詐欺師ですから、人を騙すのが上手い)
こういうのは資金がある程度集まった後に姿をくらまします。
どんな人達が参加しているのか?というところも見ておいた方がいいです。過去に別のプロジェクトを立ち上げ成功させているような人がリーダーだったり参加していれば、信用度は増します。
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まとめ:暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとは?
暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーは、発行される暗号資産(仮想通貨)の「説明」が書いてあるものと、ICOなどで資金調達を目的にしている場合は、暗号資産(仮想通貨)を発行するプロジェクトの「計画、企画」などが書いてあるものとがある。
このホワイトペーパーを読むことで、将来性を判断することができます。
✓ つまりホワイトペーパーとは、投資の判断材料ということです。
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