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ホワイトペーパーとは?内容や読む時のポイント【暗号資産(仮想通貨)基礎知識】

クリプト全般 暗号資産の基礎

「ホワイトペーパーという文字をよく目にするけど、これってなに?専門家が見るもの?普通の人は見る必要はない?それとも見た方がいい?」

このような疑問に答えます。

✓本記事の内容
  • 暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとは             
  • ホワイトペーパーの内容         
  • ホワイトペーパーを読む時のポイント            
これを書いている私は、資産の大半を暗号資産(仮想通貨)にして実際に運用中。NFTも3つのマーケットプレイスで販売しています。

暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとかって難しそうだし、暗号資産(仮想通貨)の専門家達が読むものだと思っていませんか?

実は、買って保有したいと思っている暗号資産(仮想通貨)があれば、そのホワイトペーパーは読んでおいた方がいいです。

なぜなら、中長期保有というのは投資に近く、短期売買する投機とは違うからです。投機なら売買対象のことを深く知る必要はありませんが、投資は投資対象のことを知る必要があり、深く知れば知るほど有利になります。

投資対象を知る手立てがホワイトペーパーなのです。

実際に暗号資産(仮想通貨)を運用している私が、ホワイトペーパーの概要や読むべきポイントなどを解説します。この記事を読むことで暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーに関する理解が深まるでしょう。

暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとは

暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとは

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もともと政府や省庁、公的機関が発行する報告書のことをホワイトペーパーと呼んでいたのですが、民間企業が発行している報告書などもホワイトペーパーと呼ばれるようになりました。

ホワイトペーパーを発行するのは、基本的にはその暗号資産(仮想通貨)を構想・発行した組織です。ビットコインの場合は2008年10月に「Satoshi Nakamoto」と名乗る人物によって公開されてます。

ホワイトペーパーは誰でも閲覧可能

ホワイトペーパーはネット上で誰でも無料で閲覧できます。(中には有料のものもある)

多くがPDFファイルの形になっており、ダウンロード可能です。

ビットコイン(BTC)のホワイトペーパー

ビットコインのホワイトペーパーはこちら
https://bitcoin.org/files/bitcoin-paper/bitcoin_jp.pdf

書かれている内容

  • 1. 序論
  • 2. トランザクション
  • 3. タイムスタンプサーバ
  • 4. Proof-of-Work
  • 5. ネットワーク
  • 6. インセンティブ
  • 7. ディスク・スペースの節約
  • 8. トランザクションの簡易検証
  • 9. 価値の結合および分割
  • 10. プライバシー
  • 11. 数学的根拠
  • 12. 結論

内容を一言でいうと、ビットコインとはなにか?
どういうものか?という「説明」が書かれてます。

軽くでも上記リンクのホワイトペーパーを見てください。

イーサリアム(ETH)のホワイトペーパー

イーサリアムのホワイトペーパーはこちら
https://ethereum.org/ja/whitepaper/

こちらは英語表記です。
通常は暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーは英語表記ですので、お使いのブラウザーの翻訳機能を使って読むといいでしょう。

ICOなどのホワイトペーパー

トークン(暗号資産(仮想通貨))の発行によって資金調達する「ICO」や、取引所を通じてトークンを発行する「IEO」などでは、少し内容が違ってきます。

これらの場合は、プロジェクトの「企画書、計画書」みたいなもので、投資家にプロジェクトをアピールするような内容です。

「ICO」「IEO」でトークンを発行する理由は、クリプト関連プロジェクトの資金集めのためです。なので、トークンの発行・販売の前に必ずホワイトペーパーが公開されます。

暗号資産(仮想通貨)は今現在、1000種類以上発行されてますが、
その中からどれを選んで買えばいいのか?投資家はどうやって決めるのでしょう?

どこの誰がどんな目的でトークン(暗号資産(仮想通貨))を発行しているのか?それがわからなければ誰も買いません。だからプロジェクトをアピールする必要があります。そのアピールのために作成されたものがホワイトペーパーです。

ホワイトペーパーとは言わば、投資家にとっては投資対象にするかどうかの判断材料なのです。

ホワイトペーパーの内容

ホワイトペーパーの内容
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ホワイトペーパーで書かれていること

  • 開発目的
  • 具体的なソリューション
  • 実現までのロードマップ
  • 開発体制
  • 調達した資金の使途や配分方法

開発目的

暗号資産(仮想通貨)を発行するプロジェクトの目的が掲げられている。

目的はなにか?
現時点で問題があり、その問題を解決するのが目的というパターンが多い。

例えばポリゴン(旧マティック)はイーサリアムの処理速度を上げ、ガス代を下げるという目的で作られた。

具体的なソリューション

開発目的が問題解決を目指すことだとすれば、次にどのように問題を解決するのか?その解決方法を技術を含めて書かれている。

ポリゴンなら、イーサリアムチェーンの外で情報処理をすることで速度を上げ、ガス代を下げる解決方法を示している。

実現までのロードマップ

プロジェクトが複雑になればなるほど、段階を踏まないといけない。その為のロードマップが書かれてます。

このロードマップ通りに行われているか?というのも一つの評価目安となる。

開発体制

開発するにあたって、どのような開発者がいるか?どのようにプロジェクトの方向性を決めるのか?どのようにコミュニティとの連携をはかり、フィードバックするのか?

などなど、開発に関する体制が書かれている。

調達した資金の使途や配分方法

これは将来的に重要になる。とくに分配方法や割合。

なぜなら、さらに暗号資産(仮想通貨)が増えるような使い方をすればインフレになり、通貨の価値は下がる。

開発者にあまりに多くを分配すると、将来的に価格上昇時の売り圧力となって上昇しづらくなる。そのためにロック期間などを設けて、すぐに売買できないようにしたりする。

ホワイトペーパーを読む時のポイント

ホワイトペーパーを読む時のポイント
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ホワイトペーパーを読む時のポイント

  • 開発目的が明確か
  • 仮 想通貨の発行主は誰か
  • 拠点はどこにあるのか
  • 開発体制が整っているか
  • 資金調達後の使い道が明確か
  • 発行上限はあるのか
  • セキュリティ対策

このようなポイントを押さえて読んでいけば、だらだらと読まずに済むし、頭に内容が入ってきます。

上記のポイントをしっかりと明確に書いてあるホワイトペーパーは、そうでないものと比べて信頼性は増します。

しかし、これを利用する悪い連中もいる。

詐欺に注意

ICOではプロジェクトを実行するつもりのない詐欺師がホワイトペーパーを公開してることも多々あります。それらはいかにも堅実そうな内容だったり、すごく魅力的な内容だったりします。(詐欺師ですから、人を騙すのが上手い)

こういうのは資金がある程度集まった後に姿をくらまします。

どんな人達が参加しているのか?というところも見ておいた方がいいです。過去に別のプロジェクトを立ち上げ成功させているような人がリーダーだったり参加していれば、信用度は増します。

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まとめ:暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーとは?

暗号資産(仮想通貨)のホワイトペーパーは、発行される暗号資産(仮想通貨)の「説明」が書いてあるものと、ICOなどで資金調達を目的にしている場合は、暗号資産(仮想通貨)を発行するプロジェクトの「計画、企画」などが書いてあるものとがある。

このホワイトペーパーを読むことで、将来性を判断することができます。

つまりホワイトペーパーとは、投資の判断材料ということです。

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