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【重要】取引量世界2位だったFTX破綻から学んだ大事なこと【暗号資産(仮想通貨)】

暗号資産の基礎 暗号資産取引所

「暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXはなぜ破産したの?そこから学ぶべきものは何?これから暗号資産(仮想通貨)を預ける際にはなにに気を付けるべきか?」

このような疑問に答えます。

本記事の内容
  • 暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXはなぜ破産した?            
  • FTX破綻からなにを学ぶべきか?        
  • 暗号資産(仮想通貨)を扱う上で気を付けるべき点              
これを書いている私は、資産の大半を暗号資産(仮想通貨)にして実際に運用中。そしてFTXJPに資金を預けていて、今回のFTX破綻に巻き込まれてます。資産は他のところにも預けているので、かなりアンテナを張っている最中です。

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暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXはなぜ破産した?  

暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXはなぜ破産した?
破綻した経緯はこちらでも解説してます。
≫ 【暗号資産(仮想通貨)が急落】FTX[発の危険な大暴落が起きた理由を解説します【緊急】

FTXが破綻した原因は実際には様々な要因がありますが、一番重要なところだけ解説します。

 

顧客資産を不正に移動させた 

FTXの元CEOサム・バンクマンフリード(以降SBFと略す)はFTXを起業する前にトレーディングリサーチ会社のアラメダ(Alameda)という会社を作ってました。

そこを辞めてFTXを起業したのですが、実質は辞めてなどおらず、自分の会社のように意のままに操っていた。

後でわかったことですが、日常的にFTXから顧客資産をアラメダに流し、今度はアラメダから個人的に融資を受けていた。これは、間接的に顧客資産を横領しているのと変わらない。

アラメダが出した巨額損失をFTXが穴埋めした 

 アラメダが巨額の損失を出したため、SBFはFTXから大量の顧客資産をFTTという自社が発行するトークンでカバーした。

このことをコインデスクというところがリークして、11月2日に発表。

それによると、6月30日時点のアラメダの貸借対照表(B/S)は

146億ドルの資産を保有し、負債は80億ドル。
資産のうち約60億ドルはロック解除されたFTTトークンとレバレッジポジションの担保FTTトークンで構成。

その他の暗号資産(仮想通貨):計33.7億ドル(主にSOL。SRM、MAPS、OXYなど)
株式:20億ドル
現金:1億3,400万ドル

資産の内40%がFTTトークンか、担保として預けられたFTTトークンで、その他の暗号資産(仮想通貨)が22.6%。現金と株式を足しても14.5%としかないという価格変動に脆弱な状態だったことが露呈。

バイナンスCEOが保有するFTTを全部売却と発表 

コインデスクのリーク記事に反応したのが、海外取引所No1のバイナンスCEOであるチャンポン・ジャオ(以下CZと略す)氏でした。

彼は、バイナンスが保有している5億ドル分のFTTトークンをすべて売却するという発表をしたのです。

バイナンスはもともとFTXに投資していましたが、保有株をすべて売却する時にFTTを5億ドル分受け取ってました。それを全部売却するというわけです。

これで市場は一斉にFTTトークンを売りにでます。この時は1日で20%くらい下落してます。

バイナンスがFTXを買収すると発表 

FTTが急落することにより、FTXへの不信と不安が高まり、今度は多くの顧客がFTXから自分の資金を引き出しにかかりました。これが数日で60億ドル分にも及んだそうです。

これで完全にFTXの資金は底をつき、流動性に対応できなくなりました。そして、SBFはCZへ助けを求め、CZは11月8日にFTXをバイナンスが戦略買収すると発表します。

すると相場はこのことからFTXへの不安がさらに加速して、FTTトークンは一日で一気に80%下落します。そして、SBF自身も2兆円を越える個人資産が一気に90%以上なくなります。

バイナンスがFTXを買収案を撤回 

11月9日にバイナンスはFTX買収を撤回しました。「われわれの手に負える規模でないことがわかったため」とその理由を明かしてますが、実際1兆~7兆円もの膨大な負債が出るということが後にわかります。

これがとどめとなり、翌11月10日にFTXは米国の裁判所に米連邦破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。

これがFTXが破綻するまでの一連の流れです。

 

FTX破綻から学んだ大事なこととは? 

重要なこと:FTXはクリプトではない。

2022年に破綻したFTXもセルシウスもテラUSTもブロックファイもこれらはすべて中央集権型の企業です。

そしてどれもハイレバレッジをかけて資金を回していたという点では、リーマンショックと同じです。リーマンショックの一番の原因は、支払い能力の低い人たちにもローンで家を買えるようにし、そのローン負債を分散させていろんな投資商品のパッケージに入れた点です。

もともと支払い能力のない人達ですから、担保もありません。崩れるときは雪崩のごとく一気に崩れます。

同じことが暗号資産(仮想通貨)でも起きただけです。

かなりのレバレッジを効かせて資金を回していたので、暗号資産(仮想通貨)自体の価値が下がれば一気にハイレバレッジは崩壊してしまいます。

顧客がこぞって自分の資金を引き出そうとすれば、ハイレバレッジで貸し出している資金は簡単に現金化できませんから、流動性の問題が発生し、さらに顧客は資金を引き出そうとして市場はパニックになり、パニック売りにより暗号資産(仮想通貨)全体が下がる。

それにより、さらに会社資産とレバレッジの担保率が悪化して焦げ付きを作る。という悪循環をくりかえします。

クリプトが目指すのは、誰もが公平な分散型 

クリプト業界は上下のある中央集権型ではなく、みな平等な分散型システムを目指してます。

FTXのようにほんの一握りの人だけが会社を動かす権限を持っているのとは真逆です。

なので、FTX問題をクリプト業界や暗号資産(仮想通貨)業界の問題と混同してはいけません。

その証拠に、テラ崩壊やFTX崩壊で連鎖的に破綻してるのはどれもCEX(中央集権型取引所)であり、DEX(分散型取引所)やDeFi(分散型金融)は破綻していません。

このことは逆にこれらの優位性を示す証拠となりました。

 

暗号資産(仮想通貨)を扱う上で気を付けるべき点  

暗号資産(仮想通貨)を預ける場所は慎重にしなければいけません。

かくいう私もFTXJPに暗号資産(仮想通貨)を預けていて、11月29日時点ではまだ回収できていません。

暗号資産(仮想通貨)を預ける時の注意点

  • CEXに預ける時にはよく調べる
  • 一か所に資産全てを預けてはいけない
  • CEXよりDEXに預ける方がリスクは小さい

CEXに預ける時にはよく調べる 

FTX破綻後に多くのCEXではProof of Reserves(プルーフオブリザーブ)を導入する動きが活発化してます。

Proof of ReservesとはCEXに顧客が自身の保有する残高が、実際の資産に裏付けられていることを、確認することができる。資産の透明性を示す仕組です。

CEXに資金を預ける時は、まずこのプルーフオブリザーブを取り入れているところが前提となります。

そして、もし預けようとしている会社が海外の子会社の場合などは注意が必要です。なるべく国内取引所が好ましいでしょう。

一か所に資産全てを預けてはいけない

私は今回FTXJPに資産の一部を預けてました。そのおかげで、最悪の状況になったとしても、まだ残りがあるという気持ちを持てます。

ところが、今回自分の全資産を預けてしまっている人もいますし、そういうインタビュー記事も読みました。数十年間稼いで貯めたお金だったり、株式などの投資で増やせた全財産の数億円だったりとさまざまですが、もし最悪の状況となればこれら全てか、ほとんどを失うことになります。

相場の格言で「一つの籠に卵を全部盛るな」というのがあります。

必ず資金は分散させて預けたり、保管、保有しましょう。

CEXよりDEXに預ける方がリスクは小さい

今年の破綻劇を見て明らかになったのは、CEXよりDEXの方が安全と言うことです。

しかし、DEXよりCEXの方が取引やサービスがわかりやすく簡単にできます。DEXで資金を預けたり、サービスを開始するためには自分で全て勉強して責任を負わなければいけないので、ハードルが少し高いです。

お金を増やそうとしているのですから、勉強の手間や時間、費用をケチってはいけません。知識にこれらを投資しましょう。そして、実際に行動を起こしてDEXで資金を回してみましょう。

最初はほんの少額の方がいいです。
まずは経験を積んでから、少しずつ資金を増やすことをお勧めします。

FTX破綻でクリプトや暗号資産(仮想通貨)業界はより地盤を固くすることになるでしょう。

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以上で本記事の解説を終わります。
ベア
ベア
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