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【注意!】暗号資産(仮想通貨)をほったらかすのは危険!レンディングやステーキングも

暗号資産の基礎

「暗号資産(仮想通貨)はほったらかすくらいがちょうどいいと聞くし、預けるだけで利回りがもらえるレンディングやステーキングもほったらかしで利益が出ると聞くけど、実際はどうなの?」

このような疑問に答えます。

本記事の内容
  • 暗号資産(仮想通貨)をほったらかすのは危険               
  • 【経験談】私がおかしたミス        
これを書いている私は、資産の大半を暗号資産(仮想通貨)にして実際に運用中。NFTも3つのマーケットプレイスで販売中。そしてFTX破産で資金の一部が被害にあってます。

 

暗号資産(仮想通貨)をほったらかすのは危険

暗号資産(仮想通貨)をほったらかすのは危険
もしあなたが、自分で所有しているコールドウォレットに暗号資産(仮想通貨)を全部保管しているのなら、ほったらかしてもいいです。

そうではなく、どこかの取引所に預けていたり、レンディングやステーキングできる会社に預けている場合は、ほったらかすのは危険。

いま(2022年11月13日)現在進行形で起きているFTXの破産申請に至るまでの出来事がそれを嫌というほど教えてくれます。

 

私も巻き込まれたFTX破産申請 

FTX破産までの一連の動きはこちらをご覧ください。
≫【暗号資産(仮想通貨)が急落】FTX発の危険な大暴落が起きた理由を解説します【緊急】

FTXの子会社FTXJPは日本にある取引所なので、多くの人が今回の出来事に巻き込まれているでしょう。

その中には、FTXが破産申請をしたというニュースを見て、はじめてこの騒動を知った人もいると思います。

暗号資産(仮想通貨)ニュースをチェックしていない人は気がついた時にはもう資金が引き出せない状態で驚いたことでしょう。

このようにもし自分が預けている取引所やレンディング会社に関するニュースを知らない状態でいることは非常に危険です!気付いた時には資金は動かせなくなってしまうリスクがあるからです。

預けた通貨自体はほったらかしてもいいのですが、関連するニュースは毎日チェックする必要があります。それは冒頭で書いたコールドウォレットでも同じで、使っているウォレットになにか欠陥が見つかったとかそういうこともあるかもしれないからです。

暗号資産(仮想通貨)を持ったのなら、暗号資産(仮想通貨)、クリプト関連のニュースはざっと目を通すようにしましょう。

私は毎日ニュースはチェックしていますが、FTXに関するニュース関しては、事の大きさがわかっていませんでした。(これについては後述)

 

FTXの卑怯な手口 

少し暗号資産(仮想通貨)を知っている人なら、FTXJPに預けるのがいかに得だったかを理解していると思います。

理由はFTXJPに口座を作り、そこに暗号資産(仮想通貨)を入れるだけで年利8%も付くからです。

しかもその種類は、ビットコインやイーサリアムをはじめ、FTXJPで扱っている14種類の暗号資産(仮想通貨)すべてが対象です。

それだけではありません。
なんと1時間毎に利息がつき、いつでも引き出し可能です。

イーサリアム系以外なら、通貨送金はほとんど無料。日本円の出金も無料です。

あまりにも優遇された条件でした。

最初はちょっと条件が良すぎるな?と思ったのですが、バイナンスに次ぐ世界第二位の取引所がバックボーンだから、これができるキャッシュフローがあるのだろうと思ったんです。

それに、今年誕生したばかりの取引所なので、顧客を集めるために今だけ高条件にしていて、そのうち条件は下がっていくだろうと考えました。それなら、今のうちに始めた方が得だという結論になったのです。

しかし、事実は顧客を集めるのが目的だったことだけ確かで、その理由を間違ってました。

親会社であるFTXはまったくの赤字体制で、顧客の資金を集めては自転車操業している状態だったのです。

今回、破産申請と同時にバンクマンペテン氏はCEOを退任し、次にCEOになった方が破産申請に含まれる134社を調べた結果、なんと売却資産となるような会社13社だけ。たったの1割です。

他の9割はすべて売却資産になり得ないシロモノだったのです。
まさに見せかけだけ。バンクマンペテン氏がいかにハッタリだけでやってきたかが、よくわかりました。

話がズレましたが、言いたいことはこうです。
ものすごい高条件の取引所だったから、多くの人が喜んでここに資金を置いていたということです。

私がおかしたミス 

毎日ニュースをチェックしていて、なぜもっと早く問題に気づかなかったのか?不思議に思うかもしれません。

問題のニュースはずっと時系列で読んでました。

一番最初が投資会社アラメダ・リサーチの保有資産に関する、コインデスクの記事。
この時のニュース内容はアラメダ・リサーチの保有資産百数十億ドルの内60億ドルに相当する資産がFTTトークンだったというもの。

これの何が問題かというと、アラメダ・リサーチはバンクマンがFTXの前に設立した会社だったこと。FTTという暗号資産(仮想通貨)はFTXが発行しているトークンだったからです。

ところが、この時の記事ではもうバンクマンはアラメダ・リサーチからは離れていると書いてあったが、実際には今も個人保有しているということらしい。

ミスその1 

ニュース内容をたった一社だけで判断してしまった。

この問題は実はもっと深かったのです。
実は、FTXの顧客資金を勝手にアラメダ・リサーチへ移して、それをアラメダ・リサーチの保有資産として偽っていたのです。

※ちなみに、この時移した資金は本当は100億ドル相当で、そのうちの数十億ドルが消えてなくなっているのです。(おそらく横領されてる)

それを知ったバイナンスCEOは保有している20億ドル分のFTTの売却を発表したのです。

この20億ドルFTT売却ニュースも私は軽く解釈してしまいました。

ミスその2 

ミス1と同じでニュース内容をたった一社だけで判断してしまった。

今思えばかなり変な記事でした。
事の順序が入れ替わっていたし、その内容も「バンクマンがバイナンスの悪口をアメリカ政府に語っているから、怒こったバイナンスCEOが保有FTTを売却すると発表した。」というような内容だったのです。

20億ドル分ですから、FTTの価値が下がるのは当然です。
この時は20%くらい下がりましたが、私の予想を越えるような下げではなかったので、FTX自体は大丈夫だろうと勝手に思い込んでました。(まだ実体を知らなかったので、FTXを信じていた)

もしこのニュースを知った後にすぐに通貨を移動させていれば、資金は無事だったでしょう。このニュースが出たのは11月6日のことでした。

◆翌7日から暗号資産(仮想通貨)全体が下がり始めます。

ところが、ビットコインやイーサリアムのチャートがちょうど週足の下降トレンドにぶつかるところだったので、一旦価格は下がるだろうと前々から思っていた私は、まったく驚くことはありませんでした。

◆翌8日、暗号資産(仮想通貨)全体が急落しはじめます。

やっぱり下げたか。とチャート的な動きだと思っていた私はこの下げがFTX絡みだとは思っていませんでした。

8日の時点でもまだなんとか資金は引き出せたでしょう。

ミスその3 

大きな下げが起きていたのに、その原因をチャートのテクニカル的要因だと思い込んでいたために、他の可能性を調べなかった。

7日も8日もそしてアラメダやバイナンスがFTT売却を発表した日もそれらの記事をTwitterで一切取り上げていませんでした。

それくらい関心が薄い状態というか、事の重大さを理解できていない状態だったです。

あんなに下げたのに、テクニカルのせいだと思っていたので「やっぱり下げたか。下の方で買い増ししよう。」ということしか頭にありませんでした。

◆翌9日、日足チャートを見ると昨日確認した以上の大陰線で日足が終わってました。
「ここまで下げるかな?」というのが第一印象。

ここまで下げたらさすがに下げ過ぎなので、買い増しはまだ様子見になるなと考えてました。

そしてチャートをスクショしてTwitterに投稿したときに、他の人の投稿記事を読んで、事の成り行きを知ったのです。

初めてこの大下落がFTX関連だと9日朝に知りました。
そして預けている資産を全部送金リクエストしましたが、時すでに遅し。

送金リクエストを受け付けました。というFTXJPからのメールを真に受けてずっと待っていたのですが、その日も次の日もリクエストが完了することはありません。

もしFTXJPが暗号資産(仮想通貨)送金を停止しているとアナウンスしていれば、私は日本円に返還していて、今頃全資金を回収できていたはずなのに、そんなアナウンスはその時点でしてませんでした。

状況が状況なだけに、多少は遅れるだろうけどちゃんと送金はされると考えてました。あんなずさんな会社だとはこの時は知りませんでしたから。

やっと重大さに気づいた 

事の重大さに気づいた9日からニュース全体をいろんな所の記事で読み、やっとこれまでのニュースが繋がり、きちんと把握できたのです。

9日にはバイナンスがFTXを買収すると発表し、翌日10日にFTX買収を撤回、その翌日FTXの負債は数兆円になる。などのニュースが流れます。

◆翌11.日、10日時点の感想は、「ああ、もうダメだ」というものしたが、11日になってはじめてFTXJPからメールが来ます。行政処分を受けてやっときちんと説明をしてきたのです。

そのあと夕方くらいにまたFTXJPからメールがきて、日本円出金再開を知りました。急いで手続きをしたのは言うまでもありません。

出金受付後、1分と経たないうちに出金完了の知らせがきます。

ですが、この時には行政から営業停止命令が出ていたので、暗号資産(仮想通貨)を法定通貨に変換することができず、暗号資産(仮想通貨)はそのままです。

◆翌12日、FTXが破産申請をします。
FTXJPからもその主旨のメールがきます。そして毎回「お預かりしている暗号資産(仮想通貨)と円は分別保管して安全に管理されてます。」と書いてあるが、破産で差し押さえられたら、安全もなにもない。

そんなことより、資金を預けている債権者が知りたいのは、いつその保管されている資金が返還されるのか?だ。

これに関しては国をまたいでいるから、かなり複雑で曖昧みたい。

逆に言えば、曖昧だからまだ資金が戻ってくる可能性があると思っている。

FTXが申請している破産法とは日本の民事再生法のようなもの
≫ FTXが破産申請。FTXJPに預けた暗号資産(仮想通貨)はどうなる?今後の予想

これに関する続編ニュースがでたら、Twitterやこのブログで発信していきます。私と同じように資金を引き出せない人は要チェックです。

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暗号資産(仮想通貨)の基礎学習がしたい人はこちらの記事をどうぞ

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◆トレードに必要なのは技術だけではありません。メンタルについても実体験をもとに書いてます。