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【仮想通貨】ハードフォークでETHWが生まれたらどうする?【マージ後】

仮想通貨

イーサリアムのアップデートの「マージ」ってなに?それによってハードフォークで「ETHW」という別の通貨が生まれるって本当?マージ後はどうすればいいの?

このような疑問に答えます。

本記事の内容
  • 仮想通貨の「ハードフォーク」とは             
  • イーサリアムの「マージ」とは         
  • マージ後のイーサリアムについて                
これを書いている私は、資産の大半を仮想通貨にして実際に運用中。NFTも3つのマーケットプレイスで販売しています。

こちらのツイートをご覧ください。

近々行われる「マージ」の準備が整ったようです。

仮想通貨の「ハードフォーク」とは

仮想通貨の「ハードフォーク」とは
ハードフォークとは1つのブロックチェーンが2つのブロックチェーンに分かれることを言います。

ビットコイン(BTC)もイーサリアム(ETH)もハードフォークを行ってます。

ビットコインからはビットコインキャッシュ(BCH)が生れ、
イーサリアムからはイーサリアムクラシック(ETC)が生まれました。(こちらが元々のイーサリアム)

ハードフォークを行う理由は一つではありません。ビットコインとイーサリアムはそれぞれ別の理由でハードフォークを行っています。

ビットコインのハードフォーク

ビットコインの場合は開発者同士が今後の方向性で意見が分かれ「それぞれ別の道を行きましょう」ということで、新しくビットコインキャッシュを作って分裂したというストーリーです。

イーサリアムのハードフォーク

イーサリアムの場合は、まず ”THE DAO事件” と呼ばれるハッキングによって360万ETHが盗まれるという事件が起きました。

そこでイーサリアムでは投票を行った結果、盗まれる前の状態に戻してハッキングを無かったことにしたんです。

その時に新たな別のブロックチェーンが作られ、二つに分かれました。

面白いことに、元々あったイーサリアムの方が「イーサリアムクラシック」という別名称になり、新たに作られた方がイーサリアムの名前を引き継いでます。

まとめ:ハードフォークとは
ハードフォークを行うきっかけはさまざまでも、1つのブロックチェーンが2つのブロックチェーンに分かれることをハードフォークと言う。

※ これに対して、マイナーチェンジすることを「ソフトフォーク」といいます。

今回のイーサリアムのハードフォーク

今回のイーサリアムのハードフォークは、次で説明する大型アップグレード「マージ」によって引き起こされます。

まずは先にマージを理解しましょう。

イーサリアムの「マージ」とは

イーサリアムの「マージ」とは
マージとはイーサリアムブロックチェーンが運営形態をPOWからPOSに移行するアップデートのことです。(少し前まではイーサリアム2.0と呼ばれてた)

PoWからPoSになるのが「マージ」

「・・・(´・ω・)?」
安心してください!超簡単にサクッと解説します .

PoWとPoSとは?

  • PoW(プルーフオブワーク)
  • PoS(プルーフオブステイク)

これは組織運営の仕組みの名称。

PoWとはみんなで競争して、一番早い人だけ報酬が貰える。
PoSとはコインを数多く、長い時間持っている人がより多く報酬を貰える。
報酬とは仮想通貨のことです。

仮想通貨が貰えるから、みんな頼まれもしないのにブロックチェーンの情報処理をやっています。(マイナーと呼ばれている人達)

PoWではパソコンで処理をする速度を競っているんです。
そして世界中の人が一斉に、よーいドンでこれを始め、採用されるのは一番早かった人だけ。負けた人達のパソコンの電気代は無駄になってしまう。

(このエネルギー消費がPOWの問題とされてます。ビットコインやイーサリアムのエネルギー問題はこのことを言っています)

2022年9月13日時点では、ビットコインもイーサリアムもPoW形式のブロックチェーンです。

これに対してPoSは、

  • そんな競争がない(環境にやさしい)
  • 保有量と保有期間の長さに応じて報酬が貰える
  • 参加条件が下がることで、参加者が増える

という特徴になります。

そして今回イーサリアムの大型アップデート「マージ」ではこのPoWからPoSに形態を変えようとしているのです。

イーサリアムでは、PoWからPoSに移行することで、電気使用料量が90%以上削減できると概算しています。それに伴い、いままでマイナーに支払っていた仮想通貨ETHの発行量も90%以上削減されると言われてます。

マージ後のイーサリアムについて

マージ後のイーサリアムについて

マージ後にPoWからPoSへ移行したら、いままでイーサリアムのマイニングをして稼いでいた人達の稼ぎが無くなってしまいます。

そこで、一部のマイナーがこのままPoWを続けるイーサリアムを残そうとしています。つまりここで、2つのイーサリアムに分かれるハードフォークが行われるということです。PoSに移行する方のETHSと移行しないETHWの二つです。

2つのイーサリアム

  • ETHS
  • ETHW

シンボルは勝手に書いてます。

では分れたあとは、どちらが価値があるのか?

ETHSの価値

価値①:仮想通貨のなかでPoWからPoSに移行したブロックチェーンはまだ一つもありません。イーサリアムが初の試みです。成功すればそれだけで暗号資産に歴史を残す価値が生まれます。

価値②:前述したように、PoSに移行することで電気使用料量が90%以上削減できます。このことにより、エコになったという価値が生まれます。

価値③:いままでマイナーに支払っていた仮想通貨ETHの発行量も90%以上削減されると言われてます。発行量が抑えられることにより、希少価値が上がります。

価値④:ステーキングの年利率が上がる。
下記の記事をご覧ください。

もしここに書いてある通り、利回りが10〜15%になったら相当すごいことです。みんなETHSを購入してステーキングするでしょう。今現在のETHのステーキングは4%くらいです。Lidoなどでステーキング*してstETHをさらに運用しても7%くらいです。

それが10%以上。

しかも仮想通貨時価総額がビットコインについで第2位。そして未だにスマートコントラクト*を備えたブロックチェーンで一番セキュリティが高く、多くのサービス、プロジェクトで使われていて、ビットコインよりも汎用性が高い。

関連記事*
ステーキングについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
≫ 仮想通貨ステーキングで不労所得。スキルなしで年利10%以上が狙える

Lidoについてはこちらの記事を参考にしてください。
≫ 仮想通貨DeFiを使って、より賢く稼ぐ方法を3つ紹介【脱初心者】

スマートコントラクトなどイーサリアムの特徴についてはこの記事を参考にしてください。
≫ 【基本】イーサリアムとは何か?ビットコインとの違いを丁寧に解説

ETHWの価値

価値①:歴史。古くから続くイーサリアムブロックチェーンを引き継いでいるという価値。

正直、他に思い当たりません。

いままでセキュリティが高かったのは、多くのマイナーがいたからです。ところが、今回のマージでイーサリアムのマイニングを止める人たちも出てきます。そうするとノード(ブロックチェーンを実行をするパソコン)の数が減ることから、セキュリティ面は下がります。

それに電気使用量の風当たりも強いまま。

総資産は激減しますし、情報処理スピードもPoSに移行したETHSに劣るので、多くのサービスやプロジェクトはPoWを使うメリットがありません。

多くの海外取引所はマージ後はETHSを支持すると表明しています。ETHWについては、検証した上で取り扱うという日和見的なところが多いです。

今回のイーサリアムのハードフォークで最後の利益を絞り出そうとしているように私には思えます。もし、ETHWが付与されたら、とっとと売ってしまうでしょう。

この記事は今しか価値のない記事ですが、ハードフォークの意味合いやPoW、PoSの意味合いを理解するのには役立つかもしれません。

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