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暗号資産(仮想通貨)が大幅下落した3つの原因。これを理解すれば、次の利益に繋がる

クリプト全般 ニュース

「なぜこんなにも暗号資産(仮想通貨)が大暴落したの?大暴落した原因はなに?」

このような疑問に答えます。

この記事は、今回の下落で大きな損を出した人やこれからも暗号資産(仮想通貨)やDeFiをやっていこうとしている人向けです。

これを書いている今(2022年7月上旬)は暗号資産(仮想通貨)価格は大きく下落して、完全に弱気相場になっています。大きく下落したのには原因があり、その原因は数年後か十数年後には再び起き、同じことが繰り返される可能性が高いです。

ですから、いま起きている原因をしっかり理解しておけば、次に同じことが繰り返された時は上手く立ち回ることができます。そうすることで損失を減らし、利益を得ることができるでしょう。

今回の下落原因を書き残すことは、未来への利益を確保することと、損失を減らすことに繋がります。雨の日に傘を貸してくれる人はいません。雨が降る前に傘を用意しましょう。

これを書いている私は、資産の大半を暗号資産(仮想通貨)にして運用中。NFTも3つのマーケットプレイスで販売しています。

暗号資産(仮想通貨)が下落した3つの原因

暗号資産(仮想通貨)が下落した3つの原因
2022年始めから相場は下落基調でしたが、一旦大きく反発して再度上昇するかに見えた時期もありました。

ところが5月と6月にさらに一段と下げ「暗号資産(仮想通貨)の冬」に入ったと言われるようになってしまった。

今回の下落はなぜ起きたのか?

下落した3つの原因

  • 1、利上げによる金融引き締め
  • 2、Terraと Lunaの崩壊
  • 3、レバレッジ運用の崩壊連鎖

一つずつ解説します。
繰り返しますが、これらを知っておくのは、今後また同じ状況になった時にすばやく対応し対策ができることに繋がります。

なるべくわかりやすい言葉を選らんで解説しますが、それでも分からない言葉が出てきた時はネットでググって調べてください。

1、利上げによる金融引き締め

2019年にコロナウィルスが猛威を振るい、それにより景気が悪化しました。その対策としてアメリカのFRB(中央銀行みたいなもの)が2020年の3月に政策金利を1.75%から0%に引き下げる政策を行った。企業が資金調達をし景気回復を狙うのが目的です。

さらにFRBはお金の供給量を増やす量的緩和も行いました。量的緩和をわかりやすく言うと、流通させるお金を増やすというものです。日本円にして毎月16兆円もの額を増やしたのです。

これにより、2021年はFRBが予想していたよりもインフレ率の指標が上昇した。そのため2021年11月から、金融緩和を毎月約2兆円ずつ縮小するテーパリング(先細り)を開始しました。

2022年には政策金利も段階的に引き上げ、大規模な金融引き締めに舵を切ったのです。

ここまでの流れを簡略化すると

不景気(コロナ起因)

金融緩和と量的緩和

インフレ率が上昇し過ぎた

金融の引き締めが始まる

この流れはまた数年後か数十年後に繰り返しますから、覚えておいた方がいいです。

※不景気の要因は違っていても、重要なのは不景気になったという事実です。

これが第一原因の背景で、次にこれと相場の関係の解説をします。

金融対策と投資の関係

暗号資産(仮想通貨)や株などの投資をする際に重要なのが金融対策との繋がりです。

金融対策と投資の関係

  • 金融緩和の時はリスク資産が買われる
  • 金融引き締めの時はリスク資産が売られる

金融緩和の際にはリスク資産である株式や暗号資産などが買われる傾向にあり、金融引き締めの際にはその逆になります。つまりリスク資産から資金が流失します。

これは、金融緩和によりお金の流通が増えれば投資するお金が増えて、結果的に投資先が上昇します。その上昇で他の人達も新たに参入してさらに上昇するという、上昇スパイラルになるわけです。

これとは逆に、金融引き締めを行えば一番先にリスク資産の資金が減らされます。持っていた株や暗号資産(仮想通貨)を売却するから価格が下がり、それを見た人や含み損を抱えた人がさらに売るから下落するという、下降スパイラルになるわけです。

暗号資産(仮想通貨)は金融緩和が始まった2020年末頃に暗号資産の時価総額は最高値をつけ、引き締めが発表された今年(2022年)始め頃に下落相場が始まっています。

※ このことを覚えておくと、次の資金の流入が始まった頃を注視して資金を投じることで、次の波を捉えるチャンスに繋がります。逆にお金が流失しだしたら下降の波が来ると予測できるので、早めの撤退で資金を守ることに繋がります。

* * *

2、Terra(テラ)と Luna(ルナ)の崩壊

2022年5月にTerraとLunaの崩壊は起きました。

Terraと Lunaの解説
Terra(テラ)というところがUSDに連動したステーブルコインUSTというのを発行していました。※ステーブルコインとは法定通貨に連動した暗号資産(仮想通貨)の名称で、この場合アメリカドルに連動していた。

Luna(ルナ)というのはTerraのトークン(暗号資産(仮想通貨))です。

通常のステーブルコインは同額の法定通貨を担保に発行されるのですが、Terraはアルゴリズムステーブルコインとも呼ばれ、発行金額分の担保を持たないで、ステーブルコインを発行するという新しい手法のステーブルコインでした。

1UST=1USDでアルゴリズムにより、価格調整される仕組みだったのですが、大量のパニック売りの下では機能しないことが今回露呈したのです。

Terraが崩壊する直前は4兆円にものぼる時価総額だったのが、たった数日で99.9%以下にまで暴落しました。なぜここまで人気があったのか?なにも担保を持たない暗号資産(仮想通貨)がなぜこんなにも時価総額を増やせたのか?

それは、USTをステーキングする(預ける)と年利20%の利息がついたからです。高利回りにより多額の資金を集めることに成功しました。(※今思うとこれ自体も実体のない利益ですが、実際崩壊するまで利息がついたので、みんながUSTを保持したのです。)

売る理由がこの時点ではなかったので、誰も売らずに保有してました。だからUST自体の価格も安定していたのです。

ところが、何者かによって大量の売りを仕掛けられたことにより、UST価格がUSD価格より大きく下がりだしたのです。それを見た他の人が価格が崩れると思い、一斉に売り出したせいで、一気に下落しました。

下落したのはUSTだけではなく、Terraの独自トークンLunaも下落しました。そしてこの二つの通貨価格はあっという間に99.9%以下まで落ちて、実質ゼロ価値となったのです。これがTerraと Lunaの崩壊です。

Terraと Lunaの崩壊により、暗号資産市場全体にも悪影響を及ぼしました。他のステーブルコインやステーキング関係の暗号資産(仮想通貨)が下落していったのです。暗号資産(仮想通貨)全体の信用が一気になくなり、人々の不安を上げてしまったのがTerraと Lunaの崩壊です。

これにより、一時戻しかけていた相場価格は次の安値に向かい、下落の第二波につながりました。

* * *

3、レバレッジ運用の崩壊連鎖

6月に入るとCelcius(セルシウス)とThree Arrows Capital(スリーアローズキャピタル)やVoyager (ボイジャー)などがつぎつぎに負の連鎖を起こします。

これは私のツイート

Celcius

Celciusは高いレバレッジをかけて、高利回りを提供していたレンディングサービスです。ですが先述したTerra崩壊により大きな損失を出しました。さらに暗号資産(仮想通貨)全般の価格が下落したあおりを受け、債務超過(レバレッジをかけて借りた暗号資産(仮想通貨)が返せない状態)になっている。

その後、資金引き出しの一時停止を発表。
弁護士は破産手続きを推奨していることがわかっている。

追記:7/15に破産法を申請した。

Three Arrows Capital

Three Arrows Capitalは暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドで、こちらも先述したLunaに260億円以上を投資していたのが無価値となり、合計約880億円の借りた暗号資産(仮想通貨)が返金できない債務超過となりました。

その後、破産法を申請している。

Voyager

暗号資産(暗号資産(仮想通貨))取引プラットフォーム

VoyagerはThree Arrows Capitalに対して15,250BTC(約430億円)と3.5億USDC(約474億円)をThree Arrowsに貸していたが、返済されずに債務不履行通知を発行している。

その後、利用者に対して暗号通貨の入出金を禁止して、破産法を申請している。

この他にも資金引き出しを禁止しているところが続出し、利用者にとっては最も最悪な状態となっている。

なぜこのようなことになったのか?

要因は2つ

  • 高いレバレッジをかけていた
  • Terraと Lunaの崩壊

高いレバレッジをかけていたので、相場が下落すると一気に足元が崩れてた。これは高いリターンを出すために高いリスクを負っていたということ。こういう高いリターンを得られるところは人気があり、多くのお金が集まった。

相場価格が下落したところに第二の波である、Terraと Lunaの崩壊。このどちらかにでも大金を預けていた場合、価値がほぼゼロとなり資金回収はできなくなった。

それにより、担保を預けて借りていた暗号資産(仮想通貨)が返せなくなり、債務超過となった。逆に貸している側は貸していたものが返ってこないという焦げ付きが生じ、担保である暗号資産(仮想通貨)を処分することになる。

しかし、すでに価格が下落し過ぎた暗号資産(仮想通貨)では回収金額も低く、これらの処分売りによりさらに暗号資産(仮想通貨)の相場価格は下落することになった。

これから先DeFiやレンディングなど暗号資産(仮想通貨)関連や株、投資信託、投資ファンドなどで資産運用をしようと考えているのなら、このツイート内の記事を読んでおいた方がいいです。

まとめ:完全なる負のスパイラル

極端なインフレ上昇を抑えるために金融引き締めが始まったために、リスク資産である暗号資産(仮想通貨)は真っ先に売られ出した。これにより第一波の下落が起きた。

次にTerraと Lunaの崩壊により、ステーブルコインやレンディングサービスなど暗号資産(仮想通貨)全体の信用がなくなって売られた。これにより第二波の下落が起きた。

Terraと Lunaの崩壊と暗号資産(仮想通貨)価格の下落により、高いレバレッジをかけていたところが債務超過となったり、直接預けていた資金が無価値になったことにより、破産状態となった。
これにより、担保処分による暗号資産(仮想通貨)の売りとレンディングやDeFiなどの不信用による資金流失で第三波の下落が起きた。

2022は上半期はこのような怒涛のマイナス要因が重なって暗号資産(仮想通貨)全体が下落していったのです。逆にいえば、BTCやETHはこの程度の下落で済んでいるのが奇跡かもしれません。
9割以上の暗号資産(仮想通貨)が最高値から90%以上も下落します。

ここまでの悪条件が重なることはあまりない

なかなかここまでの悪材料が重なることもないでしょうから、これを乗り切ったところはかなり強いと思います。それは、暗号資産(仮想通貨)にしろDeFiプロトコルにしろレンディング、暗号資産(仮想通貨)取引所でも同じです。

今一番やっておかなければいけないのは、この状況で下落率の低い暗号資産(仮想通貨)はなにか?この状況でも利益をある程度維持しているところはどこか?というのを調べることです。
暗号資産(仮想通貨)が上昇に転じた時は、こういうものが一番に飛んでいきます。(そのためにはニュースなどをチェックしておきましょう。私のTwitterでは重要と思う記事をチョイスして配信しています。)

これは株での考え方で、世紀の相場師ジェシー・リバモアが言っていることです。

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