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FTXが破産申請。FTXJPに預けた暗号資産(仮想通貨)はどうなる?今後の予想

ニュース 取引所

「FTXが破産した!FTXJPに預けてあった暗号資産(仮想通貨)はどうなるの?もう戻ってこない?途中でから入金は出来るくせに、出金は出来なくなるなんて頭にくる!」

このような疑問に答えます。

本記事の内容
  • FTXJPに預けた暗号資産(仮想通貨)が今後どうなるか?【考察】      
  • 小さい希望はまだ残っている     
これを書いている私もFTXJPに資産の多くを預けてました。日本円は昨日11月10日に回収できたけど、暗号資産(仮想通貨)はできていません。

 

FTXが破産申請。FTXJPに預けた暗号資産(仮想通貨)はどうなる? 

FTXが破産申請。FTXJPに預けた暗号資産(仮想通貨)はどうなる?

記事内から引用

「FTXトレーディング」(本社・バハマ)は11日、同社と約130のグループ会社が米連邦破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。
破産申請した法人には、日本法人のFTXジャパンなど各国の法人が含まれる。

サム・バンクマン・フリード最高経営責任者(CEO)は辞任を表明し、ツイッターへの投稿で「本当に申し訳ない」と利用者に謝罪した。

まず一言。
このバンクマンという男は逃げ足だけは速い。
破産しない道をもう少し模索できなかったのか?

ほぼペテン師に近い性格で、ツイートでは「顧客の資金は安全だ」とか(のちに削除)、投資家には「バイナンスが買収を撤回することはない」とか、その場限りの根拠のない言葉を並べ立てている。

 

かなり適当な会社 

写真の見たはやり手のようには見えなかったが、やはり見た目通りいい加減だった。そんな彼の子会社(FTXJP)もいい加減な対応だった。

行政処分を受けてからはじめてメールで今回の件についてコメントしてきた。

この辺についてはこちらで詳しく書いてます。
≫ 【FTXJP】暗号資産(仮想通貨)暴落で取引所が危機的状況になった時の対処方法【経験談】
上記の記事ではこういう時にどう対応すればいいのかも、今回の経験から解説してます。
この時にFTXJPに対して下された行政処分内容はこちらです。
https://lfb.mof.go.jp/kantou/kinyuu/pagekthp202211103297.html
https://lfb.mof.go.jp/kantou/kinyuu/pagekthp0270000011.html

どれくらいずさんな顧客資金管理をしていたかは、この記事で少し触れてます。

顧客資金を同意なしで勝手に他の会社に移していたらしい。

これで刑事罰も受けないとなれば、なんでもやったもん勝ちではないか?資産がほぼゼロといっても、どうせどこかに隠しているか、すでに不動産などの別の資産に変えてるはず。

さらに追い打ちをかけるずさんなニュースが

この期にきて750億円ハッキングされて、資産を減らしている。

注意:記事ではFTXのサイトにアクセスするとマルウェアを仕込まれる可能性があるからサイトにアクセスしないように注意喚起されてます。

まさか世界2位の時価総額を誇る取引所が、こんなずさんな経営体制だとは思わなかった。

 

本記事の本題:預けた暗号資産(仮想通貨)はどうなる? 

FTXはその子会社を含む130社の破産申請をしているところで、これが受け入れられれば、ほぼ間違いなく、いまある資金は差し押さえられて動かせなくなります。

預けた債権者もFTXも。

そして普通の流れだと財産は処分され、税金や従業員などの給料等が先に引かれ、残ったお金を債権者で分配するという形になります。

ですが、債権者は10万人以上もいるし、そもそも残るかどうかもわからない。プラス、先ほどのツイート記事のように5億ドル以上もの資金が盗まれて減ったので、かなり怪しい。

私は法律専門家ではないので、よくわかりませんが、FTXの破産がアメリカで決定した時、日本の子会社であるFTXJPのコールドウォレット内の資金も差し押さえられるのか?ここがよくわかりません。日本円に関しては、信託口口座にあずけてあるので、おそらく大丈夫だと思います。

◆以下は昨日(11/11)日本円出金再開メールの中の一文

暗号通貨出庫サービスの再開にも全力を挙げて取り組んでおります。
お客様から預かっているすべての暗号資産は、当社が管理するコールドウォレットで安全に管理されています。
こちらも予定の確認出来次第、速やかにご案内するようにいたします。
※コールドウォレットとはネットに繋がれていない実体のある別のウォレットのこと。

このメールを読んだ時は希望が持てました。「予定の確認出来次第、速やかにご案内する・・・」とあったので、2~3日中には暗号資産(仮想通貨)も出庫できると思っていました。

ところが翌日の今日11/12に破産申請をしたというニュース、おそらくウォレット内の資金は動かせないのではないかと思います。

このコールドウォレット内の資金が日本の司法の管轄になればわからないですが、この辺はさっぱりわかりません。いずれ情報が出てくると思います。

 

小さい希望はまだ残っている  

実は、今回FTXが申請した「米連邦破産法11条(チャプターイレブン)」というのは、日本でいうところの民事再生法に似た再建型の制度です。

ここではざっくりと解説しますので、詳しいことが知りたい方は以下のサイトをご覧ください。
≫ 破産法適用申請の目的は? FTXのチャプター11申請の重要性を考察

 米連邦破産法11条(チャプターイレブン)

これは、今回破産申請しているFTX傘下の会社130社の中には、まったくダメなところもあれば、有望なところもあります。

その中から有望なところだけを切り取って、買収するということができるんです。

上記サイト内からの引用

バイナンスを例に、巨大な穴を抱えるFTX Internationalやその姉妹会社アラメダを切り離し、暗号資産(仮想通貨)投資家の資産保護が求められるローカル事業のみを救済することも可能になる・・・。
つまり要らないところは切り捨てて、必要な物だけ拾うということができるのです。

記事の中で一番の注目は、FTXとは構造上隔離された事業体「FTX US」だ。と書いてあるし、バンクマンもそのようにツイートしている。だけど、130社もある子会社をバンクマンがすべて把握しているとは思えない。

私は、厳しい日本の規制に則って運営していたFTXJPこそ有望ではないかと考えてます。

負債に関しても、FTXJPは日本円は信託口口座に預入れされているし、暗号資産(仮想通貨)に関してもコールドウォレットに保管されている。

※信託口口座とは、信託契約に基づき受託者(取引所)が委託者(顧客)から信託された金銭を管理するための口座であり受託者(取引所)財産ではありません。
もし受託者(取引所)が債務超過などによって会社の資産が差し押さえられても、信託口口座が差押えられることはありません。信託口口座に預入れされている預金は守られます。

つまり顧客の資金はそのまま保管されているので、返還しようと思えばできる状態にある。
上記の保管状態は財務局の方で確認済みらしい。

FTXUSは破産申請後になってはじめてコールドウォレットに全資産を移動する準備段階に入ったそうで、ほとんどの取引所が同じような状態だと思う。

それと比べて以前からすでにコールドウォレットに暗号資産を保管して、法定通貨を信託口口座に預けてあるFTXJPは本当に顧客資産が1:1で保全されてるわけです。

それ以外の親会社との間の負債等についてはわかりませんが、レバレッジ取引などで運営者側が不利になることはほとんどありませんから、実質FTXJPだけをみればなにも問題ないように思えます。

バイナンスは日本進出を示唆する発言を以前していますし、私は日本の規制の厳しさを知っている他の国内取引所の大手が買収するのではないかと思ってます。(日本企業が買ってくれるのが一番の理想)

そうなれば、全額ではなくともある程度(例えば7割)くらいは戻ってくる可能性があると思ってますし、信じてます。(それくらい日本の規制は厳しいですから、逆に買収に値する価値となってます)

どこかがFTXJPを買収してくれるのが、我々が資金を取り戻せる一番いい方法です。それでも返還されるのにはある程度時間がかかるでしょう。

一方で一番最悪なシナリオは、FTXやFTXUSとともにFTXJPも清算されてしまうことです。そうなると債務者の私たちにはほとんどなにも残らない。

FTXの新たなCEOには、米エネルギー企業の破産を監督した経験を持つジョン・J・レイIII氏が就任したとのこと。これから134社の選別が行われていくそうです。

◆ニュースから目が離せなくなりました。
またFTXについて動きがあった時には、このブログやTwitterで報告します。

希望はまだあります!
あきらめてはいけません!

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暗号資産(仮想通貨)の基礎学習がしたい人はこちらの記事をどうぞ

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◆トレードに必要なのは技術だけではありません。メンタルについても実体験をもとに書いてます。