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仮想通貨取引のスプレッドに注意!見えない手数料が想像以上に大きい。

トレード基礎知識

仮想通貨取引のスプレッドがなにか知りたい人
「仮想通貨取引のスプレッドってなに?どこの取引所が手数料安く済むの?取引所と販売所の違いを教えて欲しい。」

このような疑問に答えます。

✓この記事でわかること
  • 仮想通貨の取引所と販売所の違い              
  • 取引所と販売所の手数料の違い              
  • 「手数料なし」のところほど手数料が高い理由        
  • スプレッドの意味と隠れた手数料の解説           
これを書いてる私は、株と為替FXを足してトレード歴15年。あのライブドアショックやリーマンショックも経験し、どちらも無傷で生き残ってます。

◆ 仮想通貨取引のスプレッドに注意

仮想通貨取引のスプレッドに注意
仮想通貨取引所の内容は少しわかりにくいです。各取引所の表記方法が違っているのでさらに複雑になっている。その複雑さの中に見えない手数料(スプレッド)が隠れてます。

※ スプレッドに関してはもう少し先で解説します。

仮想通貨取引には「仮想通貨FX」や「現物取引」や「レバレッジ取引」。それから「取引所」や「販売所」など・・・何がどう違うのか?よくわからない言葉が多いですよね?

まずはこれらを整理して理解した方がいいです。

「取引所」と「販売所」の違い

取引所と販売所の違いを簡単に言うと、
「販売所」そこの業者に手数料を支払って通貨を交換すること。
「取引所」はマーケットに参加している他の人を相手に売買すること。

仮想通貨取引所を運営している業者は通貨交換で手数料を得る(両替所みたいなもの)か、売買できる環境を提供する代わりに、使用料として手数料を得ている。

※ 某仮想通貨会社では当初、取引所なのにスプレッド差がかなり(数パーセント)開いていた。(今はスプレッドが一見なくなっているが、目に見えないスプレッドがあります。これについては後半部分で解説。)

「現物取引」や「レバレッジ取引」

取引所とか販売所という名前ではなく、「現物取引」とか「レバレッジ取引」とか書いてあるところもあります。

前述した取引所も販売所も取り扱っているのは、仮想通貨の「現物」です。(現物取引で買った仮想通貨は他の取引所へ移動させることができる)

ではレバレッジ取引とはなにか?
レバレッジ取引は言ってみれば、ゲームのようなもの。架空のトレードだと思った方がいいです。(レバレッジ取引で買った仮想通貨は他の取引所へ移動させることはできません。)

※ 「現物取引」と「レバレッジ取引」の違いが判らない方はこの記事をご覧ください。
≫ 仮想通貨取引のレバレッジと現物の違い。初心者が注意すべき点とは?

◆ 複雑な手数料体系

複雑な手数料体系
「取引所」「販売所」「現物取引」「レバレッジ取引」では取引手数料の仕組みが違います。

現物取引と取引所

現物取引と販売所の手数料には2種類ある。

  • Taker(テイカー)
  • Maker(メイカー)

この2つです。

Taker(テイカー)

Takerとは売り板から買ったり、買い板に売ったりする人で、だいたい売買代金(価格×枚数)の0.05%が手数料としてかかります。

(例えばビットコイン0.1枚を40万円で買ったとしたら、200円の手数料になる)

Maker(メイカー)

Makerとは指値で買い注文や売り注文を出す人のことで、この場合は逆に手数料がもらえます。だいたい売買代金(価格×枚数)の0.01%の報酬がもらえる。

取引用語の「指値」とか「逆指値」がわからない方はこちらを読んでください。
≫ 仮想通貨の逆指値やロスカットとは?ロングとショートの意味も解説
仮想通貨取引の「板」がわからない方はこちらで解説してます。
≫ 仮想通貨の板取引の見方と上手に利用するコツを伝授【初・中級者向け】

海外の取引所はだいたいこのような手数料体系になっています。一方で国内取引所では、このような手数料が「無料」と書いてあるところがあります。

そういうところは板情報がなかったり、売値と買値が同時に見れないなど、わかりにくくなっていたりしています。ですが、私が独自に他の取引所と比べたところ、0.5%〜0.7%買う側が不利な価格になってました。

つまりスプレッドが存在しています。

※ 国内の取引所では、現物取引なのにスプレッドをわからないように設けているところがあります。表向きでは手数料無料と書いてあるけども、実際はこのスプレッドが手数料になっている場合が多いです。

備考

もっと細かく見てみると、買値だけが差額があり、売値にはあまり差額がない場合が多い。

この理由は、国内取引所は「仮想通貨対日本円」なので、これから仮想通貨を始める人はまず仮想通貨を買うけども売ることはないから。それを見越して買値だけ差額がついている。それでいて「手数料無料」と書いてある。

このように、「手数料無料」と書いてあるところよりも、「手数料がある」と書いてあるところの方がコストが安いということがわかる。

「手数料あり」で0.05%の手数料と「手数料なし」で0.5%の手数料。
あなたならどちらが得だと思いますか?

スプレッドとは

スプレッドとは買値と売値の差額のことです。
この差額が大きいほど利用者にとってはコストがかかることを意味します。

本来、売る側の売りたい金額と、買う側の買いたい金額には多少なりとも差がでることはあります。しかし、それはあまり売買が盛んでない(流動性が低い)仮想通貨の場合です。

ビットコインやイーサリアムではあり得ません。

スプレッドとは01
これは海外取引所の板情報です。
黄色枠より上が売りたい人の注文で、下が買いたい人の注文。

取引が盛んな通貨ペアならこのように買いと売りの差がないのが普通です。

一方スプレッドがある場合はこうなります。
2021年12月頃のピットコイン価格
スプレッドとは02

スプレッドとは03
※ 赤枠が買う人の価格。青枠が売る人の価格。
この価格差がスプレッドです。

これを調べた時、あまりに価格に差があり驚きました。

同じ時の別会社Dの板取引画面はこうです。
スプレッドとは04
こうです。
わかりますか?

もう一度A~C社の価格を見てください。
買う時はより高い値段になり、売る時はより安い値段になってます。

この時1BTCを購入したら、22万円も高くつくということです(A社とD社比較)。これは価格の3%。

A社では買値と売値の差(スプレッド)はなんと43万円!(5.8%)
これが販売所で買う場合の実質の手数料です。(目に見えない手数料)

A~C社は自分たちで市場から買ったBTCに数%上乗せして顧客に売るという仕組み。逆に売る時は数%差し引いた価格で買いとり、それを市場で数%高く売るという仕組み。これにより企業側の利益を確保してます。

※ 手軽に仮想通貨が買える仕組みは、国内取引所では大小の差はあれ、このようにスプレッドがあるのが当たり前です。もしこのスプレッドを避けたければ、板情報がある現物取引で売買する方がいいでしょう。

スプレッドという手数料がある

販売所では「手数料は無料」と書いてあるが、実際はスプレッドという仕組の中に手数料は含まれている。

そしてこれはかなり高くつく手数料です。
前述したように、手数料がある板取引なら0.05%で済みます。

前述したA社はこれの60倍。
(例えばビットコイン0.1枚を40万円で買ったとしたら、12,000円の手数料になる)

板情報での取引は、最初は多少面倒かもしれませんが大切なお金を扱う作業ですから、面倒とか言っている場合ではないでしょう。

備考

前述したスプレッドは2021年12月のものであり、スプレッドは日々変動します。そして、今現在(2022年5月)はこのような表示はしてありません。

おそらくこれだとスプレッドが一目瞭然になるからでしょう。
今ではわかりにくいように、買値と売値とをそれぞれ分けて表示するようになっています。(各取引業者ともに)

仮想通貨FXとレバレッジ取引

この2つは別記事で解説していますので、詳しくはそちらを読んでもらいたいのですが、まず株か為替FXでトータルプラスを出せていない人はやっても無駄です。

なぜなら、為替FXの方がはるかに流動性があり、取引ツールも長い年月で進化していて、致せり尽くせりだからです。

内容は同じようなもので、トレードという観点から言えばあまり変わりません。ただし、株や為替で利益を出せている人にとっては、仮想通貨はある意味やりやすいかもしれません。

株も為替FXも経験がなく、トレードの勉強もしたことがない人が仮想通貨FXでレバレッジ取引を始めても、99.9%負けるだけなので止めた方がいいでしょう。

それでも興味があるという方は、まずは下記の記事でトレードを学んでからにしましょう。(悪いことはいいません)

トレードを独学する勉強方法と順序を示してます。

仮想通貨取引のレバレッジと現物の違いはこちら