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【テクニカル分析の基礎】実践で使えるローソク足組5つ【酒田羅線法】

テクニカル分析

チャートのテクニカル分析でローソク足組サインを知りたい人「テクニカル分析でローソク足組のサイン「酒田罫線法」というのがあるらしいけど、詳しく知りたい。株で生まれたらしいけど、暗号資産(仮想通貨)に通用するの?どのように見ればいい?誰か教えて欲しい。」

このような疑問に答えます。

✓本記事でわかること
  • 暗号資産(仮想通貨)や為替FXで使える酒田罫線法の足組5選     
  • 実際のチャートでローソク足組を確認する        

この記事を書いている私は、株歴3年、為替FX歴12年で計15年のトレード歴。ライブドアショックやリーマンショックを経験し、無傷で生き残ってます。

日本生まれの優れたツール「ローソク足」の組み合わせを利用してチャートの方向を読み解く「酒田罫線法」。そのなかでも暗号資産(仮想通貨)トレードやFXトレードに実際に役立つものを(経験上)厳選して5つ紹介します。

この記事を最後まで読めば、単なる陽線、陰線でしかなかったローソク足に違う意味(トレードに役に立つ)を見つけられるようになります。

◆【テクニカル分析の基礎】実践で使えるローソク足組5選【酒田羅線法】

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析の基本・酒田羅線法
このローソク足組を提唱したのは「酒田罫線法」です。

チャートの奥義とも呼ばれるもので、かなり昔からトリプルトップやトリプルボトムなどのチャートパターンを記した「酒田五法」を含む、さまざまなローソク足組のパターンを示めしてます。

◇ 酒田罫線法

「酒田罫線法」について書くだけで一冊の本になってしまいますから、物凄く簡単に説明します。

「酒田罫線法」は株を念頭において作られてます。トリプルトップなどのように大きなパターンから、ローソク足2本でチャート方向を読み解くものまでさまざまなパターンがある。

大きなパターン5つを特に「酒田五法」と呼び内容は以下の通り

酒田五法

  • 三山:トリプルトップ
  • 三川:トリプルボトム
  • 三空:窓が3回空く(株でしか使えない。)
  • 三兵:三連続陽線、陰線
  • 三法:売り、買い、休むを守る

ここではこれらについては詳しくは書きませんので、詳しく知りたい方は下記の本を読んでください。

定本 酒田罫線法

◆ 暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析で使えるローソク足組5選【実践向け】

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析で使えるローソク足組5選
上述したように、酒田羅線は株で生まれたものなので、暗号資産(仮想通貨)や為替FXでは使えないものがあります。特に株式特有の「窓」というものが暗号資産(仮想通貨)や為替FXにはほぼありません。

※「窓」とは、相場が終わった前日終値から、翌日に上下どちらか離れたところから相場が始まった時にできるローソク足の離れた空白のこと

なので、この窓を排除して、さらに暗号資産(仮想通貨)や為替FXに使えるように修正を加えた組み合わせを、為替FX12年の経験をもとに5つだけを紹介します。(実践向き)

◇ 実際に使える酒田羅線5選

使える5パターンはこれ

  1. 差し込み線
  2. 被せ線
  3. 包み線
  4. 長いヒゲ線
  5. 長い十字線

紹介するのはこの5つです。順に見ていきましょう。
下図では青が陰線、赤が陽線を示している。

1:差し込み線、2、 被せ線

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組01
「差し込み線」は、酒田羅線では本来は下離れして始まったローソク足が陽線になり、左ローソクの陰線に下から差し込むことをいいます。ですが、窓を開けて始まることがないため、このように下ヒゲを長くつけて陰線に差し込んだ状態を「差し込み線」とします。

これだけでも十分過ぎるくらいに通用する足組パターンです。

「被(かぶ)せ線」はこの逆で、長い上ヒゲを付けて上から陽線に大きく被せてきている状態をいいます。これもかなり使えるパターンです。

この足組は1分足から月足まですべての時間軸で使えます。ただし、経験上では、5分足ではダマシが多い気がします。そして、時間軸が長くなればなるほど信頼度は増す。

※ ポイント:差し込み線も被せ線もローソク足のヒゲと実体は共に長いほどいい。

3:包み線

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組02
これも本来は上下に離れたところからローソクが始まり、手前の陰線、陽線をすっぽり覆い隠す形を「包み線」といいます。さらに陰線、陽線が逆です。

例えば左の上昇パターンだと、下げている途中で小さな陽線が出て、それを包み込む大陰線が出た場合をいいます。ですが、経験上これはダマシも多く、上記のような陰陽線の組み合わせの方がダマシが少ない。

これを逆転させたような「はらみ線(大陰線後に小陰線)」というのがありますが、あまり通用しません。

※ ポイント:大陽線も大陰線もローソク足の実体が長ければ長いほどよく、先端はあまりヒゲがない方がいい。

4:長いヒゲ線

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組03
差し込み線ほど深く入り込んでいなくても、長いヒゲがある場合は反転する確率が高い。この場合、できれば上げの時は陽線、下げの時は陰線である方が望ましい。

※ ポイント:髭は長いほどよく、先端にはあまり髭がない方がいい。

5:長い十字線

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組04
上下に同じくらいの長いヒゲがあり、最終的に真ん中辺りで終えたローソク足。綺麗な十字でなくとも、真ん中に小さな実体でもいい。

これは、買い方と売り方が均衡している状態です。相場ではつり合いが取れている状態ほど不安定なことはなく、必ず上下どちらかに動きだします。十字線は迷い線とも呼ばれ、相場が迷っている状態なので、もしポジションを持っている場合はこの後のローソク足に注意した方がいい。

※ ポイント:上下の髭は長いほど迷いが強い。綺麗に真ん中で終わってなくてもいい。

◇ テクニカル分析でより使えるローソク足組

ローソク足組は複合で現れるほど強い意味になる。
紹介した1〜5のパターンが組み合わされるとなお確率が高くなる。

A:1か2+4

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組05
差し込み線(被せ線)+ 長いヒゲ線
この二つが組み合わされるとかなり強い意味合いになります。

この後に少しもみ合ってから、また同じパターンが現れれば(2回連続)さらに確率は高くなる。

B:3+4

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組06
包み線+長いヒゲ線
この組み合わせもさらにお互いに強い意味合いになります。

短期間で2連続ででれば、さらに確率は高くなる。

C:5+その他のパターン

高値圏や安値圏などで長い十字線がでた後に、パターン1〜5やそれらの複合パターンが現れるとさらに強い意味合いになり、確率は高くなる。

◆ 実際のチャートでローソク足組を確認する

それでは実際のチャートで確認してみましょう。実践では足組プラス出来高が多いほどさらにいい。

注意:下記のチャートでは青が陽線、赤が陰線になってます。

ビットコイン日足チャート

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組07
※ 番号は上記5パターンに付けた番号を表している。
ざっと見てもこの通りです。注意して欲しいのが、それまでと比べてローソク足が大きいとか、出来高を伴ってる場合だけ注目した方がいいということ。

ビットコイン1時間足チャート

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組07
これも見てわかる通りです。

「X応用」と書いた箇所は足組パターンと他のテクニカルを合わせて分析した箇所。

分析はこんな感じ。

  • 直近で出来高を伴い、長い上ヒゲを付けて2+4の下げサインが出た。
  • 上記のヒゲ高値手前で失速して、また長い上ヒゲで、短い陽線が出た。
  • 次に出来高を伴って長い陰線が出た

以上のことから、下げるだろうという判断が出来る。

ビットコイン15分足チャート

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組08
ローソク足組パターンはどんな時間軸でも通用します。(ただし、それなりの取引量がないと綺麗に表れないので、取引量の少ない草コインには大きな時間軸だけにした方がいい)

これもご覧の通りですが、当然100%機能はしません。
緑枠はトレードしていたらロスカットになった箇所です。

拡大図
暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組09
この場合、被せ線を上抜けた陽線の下値を割ったら、上昇が失敗に終わったことを意味するので、売りで仕掛けることになります。

黄色丸のようにここで売り叩かれていることを見ると、ここがいかに重要であったかがわかります。さらに後の方でもピンポイントで売られてます。

このように、チャートは左から順に重要なポイントの駆け引きを見ながら、水平線を引いていくのがセオリーです。ただ高値安値に水平線を引くのではありませんよ。

他の暗号資産(仮想通貨)で見てみましょう。

イーサリアム日足チャート

暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組10
細かいところは見ずに、最高値を更新したところだけをピックアップします。

拡大図
暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組11
5月につけた高値Aと11月につけた高値Bですが、共に長い十字線が出てます。
Aでは3回長い十字線が出てます。そして、高値を付けた足は「上ヒゲ+差し込み+包み線」という3つの売りシグナルを含む足で終わっている。この記事を読んだ人なら、この後で買うことはないでしょう。

11月につけた高値Bでも、やはり高値を更新した足がかなり長いヒゲの陰線十字になってます。その2日後にもまた長い陰線十字。ここ時点では上下方向どちらが強いかまだわからないところすが、その次に上ヒゲ長い陰線が出てます。

その後下落した後に反発上昇しますが、そこ(枠C)でのローソク足がこれ
暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析使えるローソク足組12
白枠の通り、陽線の2倍以上ある長さの陰線による包み線が3回も出てます。そしてこの上昇で一番の高値を付けた足は「上ヒゲ長い陰線+被せ線」で終わってます。この意味を知っていれば、この後に買いでエントリーすることはないですよね?

この通りたった5つしかローソク足組を紹介していませんが、これだけでも十分通用することがわかってもらえたと思います。

◆もっと酒田罫線について詳しく知りたい方は前述したこちらの本をご覧ください。

定本 酒田罫線法

◆ 紹介したローソク足組と水平線やトレンドライン、ダウ理論などを組み合わせるだけで、相場の8割は分析できます。どれも基本中の基本ですが、だからこそ本質を捉えてます。

水平線やダウ理論などについて書いた記事を終わりの方でまとめておきます。

トレードの勉強を始めるなら

◆ なお、トレードを真剣に学びたい人は、こちらの記事は必読です!
どこにも書いてない稼ぐトレーダーになるための10ステップのロードマップを無料公開してます。


公開してる間にどうぞ。【有料級記事】

まとめ:暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析の基本・使えるローソク足組5選

まとめ:暗号資産(仮想通貨)テクニカル分析の基本・使えるローソク足組5選

本記事の要点まとめ

  • テクニカル分析で使えるローソク足組(酒田罫線法)5つは
    1、差し込み線
    2、被せ線
    3、包み線
    4、長いヒゲ線
    5、長い十字線
  • 上記の足組が複数組み合わされるほど強いサインになる

この足組を知っただけでも相場の方向性を見誤ることは減るはずです。なにしろ、私が12年かけて為替FXで検証した結果ですから、ただ本を読んだ知識とは違います。トレーダー向けの実践に使えるツールです。

◆ 最後にチャートのテクニカル分析に役立つ記事や本を紹介しておきます。

チャートのテクニカル分析に役立つ記事
» チャートの分析方法の解説・ライン編【超基本】
» チャートの分析方法の解説・トレンドライン編
» チャートの分析方法の解説・移動平均線編
» チャートの分析方法の解説・ダウ理論編
» チャートの分析方法の解説・グランビルの法則編

勉強に役立つ本

ダウ理論を知った上でトレンドラインや水平線、移動平均線を使うとよりトレードの役に立つ。ダウ理論、トレンドライン、水平線は3種の神器だと思っているくらい習得必須。

紹介してる本は練習形式になっているので、ただ読むだけよりは有益な本です。
下記以外にも数冊シリーズ本が出ています。

このシリーズ本はAmazonの Kindle Unlimited (読み放題)に対応していることが多いので、1冊/月でも元が取れます。(他にも200万冊が無料で読める)
今だと1か月無料か2ヶ月99円(2022年3月)を上手く使えば、無料で読めるので賢く使いましょう。

◆ FXトレード練習帳

◆ FXトレード練習帳 トレンドライン

私はチャートを見ただけでトレンドラインが想像で引けるようになるために、何十枚もチャートを印刷して線を引きまくりました。

※トレードはスポーツと同じで知識ではなく、技術を習得する必要があります。

◆初心者から中級者までなら繰り返し読んだ方がいい本。
デイトレード

トレードの勉強を始めるなら、大事なお金を失わない為にも読んだ方がいい記事も紹介しておきます。

» 暗号資産(仮想通貨)FXと為替FXの違いをトレーダー目線で本質解説【初心者向け】