【暗号資産(仮想通貨)】セルフカストディとは?メリット・デメリットを理解する
「セルフカストディとは何か、なぜそれが重要なのか、どんなメリットがあるのか、知りたいと思っていませんか?本記事ではその解説と課題に触れてます。また、オンラインとオフラインでセルフカストディを成功させるために必要な製品やツールもリストアップします。」
それでは、はじめましょう。
- セルフカストディとはなにか?
- セルフカストディのメリット・デメリット
- セルフカストディのための製品・ツール
2023年11月にFTXが破綻した直後から「セルフカストディ」という単語をよくみかけるようになりました。
どういうことかこの記事を最後まで読めばメリット、デメリットも含めてわかるようになるでしょう。
2021年から暗号資産運用を開始。トレード歴は株、FXあわせて計15年以上。
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もくじ
【暗号資産(仮想通貨)】セルフカストディとは?
* * *
なにを管理するのか?
暗号資産(仮想通貨)を入れたウォレット(財布)です。
正確には、ウォレットのパスワードやシークレットリカバリーフレーズ* の管理です。
セルフカストディの反対は?
結論:自己資金を自分以外の第三者に管理してもらう。
誰に?
暗号資産(仮想通貨)取引所やCeFi、DeFiにです。
多くの人は、暗号資産(仮想通貨)を購入した取引所のウォレットに暗号資産(仮想通貨)を置いたままだと思います。その状態が、カストディです。
これらは既存の会社と構造が同じで、CEOがいて、その下に役員、社長・・・という感じで少人数の権力者が上にいて、彼らが会社の運用や方向を決定する権限を持ってます。
一方でDeFiと呼ばれる分散型金融システムではこのような権限を持つ特定の人物がいません。その組織の運用や方向を決定する際には、そこに参加している人達の多数決で決定されます。
問題が起きているのはすべて中央集権型
少し寄り道になりますが、ブロックチェーンを使かった暗号資産が誕生した目的は、既存の中央集権型からの脱却です。
分散型こそクリプト(暗号資産)の意義なのですが、そう簡単に世の中はチェンジしません。だから、さまざまな中央集権型のクリプト関連会社が設立されました。そして問題が起きて破綻したのはすべて中央集権型の会社です。
話が長くなりすぎるので割愛しますが、人の欲がおかしな年利率を提示しているCeFiとは違い、DeFiは完全に自動でその時可能な年利率しか提示しません。なので常に年利率は変動しますが、無理な数値を出さないので破綻することもないのです。
セルフカストディのメリット・デメリット
セルフカストディはメリットだけではなく、デメリットもあります。
次にその解説をします。
セルフカストディのメリット
暗号資産のセルフカストディには、さまざまなメリットがあります。
その一つが、個人が自分の資金を管理することができ、自分だけが自分の保有資産にアクセスできることが保証されている。
さらに、トークンの送受信時に個人情報や書類を提供する必要がないため、セルフ・カストディによって個人のプライバシーがより保護されます。
最後に、セルフカストディによって、イールドファーミングやスワッププロトコルなどの機能を活用し、個人が分散型金融に簡単に参加できるようになります。
つまり自由に自分の保有資産を動かすことができる。
セルフカストディを採用する上での課題(デメリット)
利点がある一方で、セルフカストディにはいくつかの課題もあります。
その一つは、デジタル資産を保護するために必要なセキュリティやプライバシー対策について、個人が自ら勉強して実行する必要があることです。
例えば、2段階認証(2FA)、ハードウェアウォレットの使用、公衆無線LANの使用を避ける・・・など、複数のセキュリティ層を設定することが必要です。
さらに、利用するプラットフォームを徹底的に調査し、評判が良く信頼できるものであることを確認することが重要です。
最後に、セルフカストディの場合、分散型金融サービスへのアクセスや資金管理のために、サードパーティのサービスプロバイダに依存することになります。
サードパーティーとは第三者のことで、インターネットを使う上では避けて通れないリスクではあります。(このリスクをいいだすと、キリがありませんが、一応認識だけは必要です。)
セルフカストディのための製品・ツール
暗号資産のセルフカストディを成功させるためには、適切な製品とツールを使用することが重要。
セルフカストディのための製品やツールはたくさん出てますので、大まかな分類と少数の例を挙げます。
セルフカストディに必要なもの
まず次の2種類があります。
- オンラインウォレット
- オフラインウォレット
ウォレットとは暗号資産(仮想通貨)を入れておく財布だと思ってください。
銀行で言えば預金口座です。
では、それぞれ解説します。
オンラインウォレット
オンラインウォレット=ウォレットがインターネットに繋がった状態のこと。
オンラインセルフカストディのための重要なツールは、オンラインウォレットです。これにより、暗号資産を安全に保管し、送受信することができます。
人気のある製品には、エクソダス(Exodus)、メタマスク(MetaMask)、ファントム(Phantom)ウォレットがあります。
エクソダス(Exodus)はビットコインに対応。
メタマスク(MetaMask)はイーサリアムやイーサリアムチェーンに対応したその他通貨。
ファントム(Phantom)はソラナチェーンに対応した通貨。
例:メタマスクにビットコインを入れたり、エクソダスにソラナを入れたりできません。
メタマスクとファントムウォレットの作り方、使い方はこのブログでも紹介してます。
✓ 秘密鍵を安全に保管するためには、ウォレットで2段階認証設定(2FA方式)が可能な場合、Google Authenticatorなどの2FA方式を使用することが望ましいです。
≫ 暗号資産(仮想通貨)ウォレットの秘密鍵の確認方法【メタマスクとファントム】
オンラインウォレットのリスク
1、バックアップフレーズを無くす。
※ バックアップフレーズはシークレットリカバリーフレーズと呼ぶところもあります。
バックアップフレーズを無くせば、使っているデバイスが壊れたらもうお終いです。
ウォレットの中の暗号資産(仮想通貨)は誰にも取り出せません。
2、バックアップフレーズを盗まれる。
バックアップフレーズを盗まれたら、ウォレットの中にある暗号資産(仮想通貨)は盗まれます。
だから、誰にもバックアップフレーズを教えてはいけません。
ネット上でバックアップフレーズを要求してきたら、それは詐欺なので急いでサイトを閉じましょう!
3、パスワードと一緒にデバイスを盗まれる。
パスワードと一緒にデバイスを盗まれれば、ウォレットの中の暗号資産(仮想通貨)も盗まれてしまいます。
4、パスワードを忘れる。
パスワードを忘れてしまったら、メタマスクを操作することができません。
この場合も中の暗号資産(仮想通貨)は取り出せません。
※ 経験がありませんが、バックアップフレーズがわかっていれば、もう一度パスワード設定からやり直せるかもしれません。
5、バックアップフレーズやパスワードを一緒に保管する。
これが危険なのはわかりますよね?
6、バックアップフレーズをデバイスに保存する。
バックアップフレーズをメモ帳やワードパッドにコピペしてデバイスに保存する。
これをしてしまうと、もしハッキングやPCウィルス感染した時などに外部流出してしまう危険があります。
7、偽サイトにウオレットをログインさせてしまう。
偽サイトを作るのは資金を奪うためなので、これをしてしまうとウォレット内の資金は奪われます。
✓ 以上、自己管理ゆえのリスクです。
オフラインウォレット
コールドウォレットやハードウェアウォレットと呼ばれるもので、物理的に独立した製品を購入して、そこに暗号資産を入れるというもの。
人気があるのはLedger、Trezor、KeepKeyなどの製品です。
注意:1つ注意して欲しいのが、これらハードウェアウォレットはメーカーの正規販売店で購入しないと危険だということ。
それ以外にも、なにかトラブルがあった時に、サポート対象外でサポートが受けられなくなります。
ハードウェアウォレットは金庫と同じです。安くて簡単に壊れるような金庫を誰も買いません。購入基準は安さや手軽さではないはず。
安全を考慮してハードウェアウォレットを買う訳ですから、安全第一基準で買う場所を選びましょう。
オフラインウォレットのリスク
1、ウォレットにアクセスするパスワードを忘れてしまう。
2、リカバリーフレーズを忘れてしまう。
この二つはオンラインウォレットと同じリスクです。
3、ウォレットを盗まれ、同時にリカバリーフレーズやパスワードを知らる。
これに関しては、ウォレット本体も同時に取られないといけないので、、オンラインウォレットよりセキュリティーは高いです。
4、ウォレット自体をなくしてしまう。
これは暗号資産(仮想通貨)に限りませんね。クレジットカートや財布をなくすのと同じです。
4、中古品を買った時にウィルスが仕込まれていて資金を盗まれる
これは、ハードウェアウォレット独自のリスクで実際に例があります。
購入は必ず正規販売店で新品を買いましょう。
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