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【暗号資産(仮想通貨)】ホワイトリスト(WL)とは?3種類のWLを解説します。

クリプト全般 暗号資産の基礎知識

「ホワイトリストってよく聞くし目にするけど、これってなに?わかるようでわからないから、一応は知っておきたい。」

このような疑問に答えます。

✓本記事の内容
  • ホワイトリストには3種類ある             
  • 1.金融庁に登録された暗号資産(仮想通貨)             
  • 2.暗号資産(仮想通貨)取引所などで、あらかじめ登録した出金用アドレス      
  • 3.NFTのホワイトリスト         
これを書いている私は、資産の大半を暗号資産(仮想通貨)にして実際に運用中。NFTも3つのマーケットプレイスで販売しています。

どのホワイトリストにも総じて言えるのは、「ホワイトリスト」という名目が付いたものは安全性が高いということです。つまり、いい意味で使われてます。

しかし!暗号資産(仮想通貨)に関してこの概念は誤解を招きますので、この記事を最後まで読んで誤解を避けるようにしてください。

【暗号資産(仮想通貨)】ホワイトリスト(WL)とは?3種類のWLを解説

* * *

本記事で解説する3つのWL

  1. 金融庁に登録された暗号資産(仮想通貨)
  2. 暗号資産(仮想通貨)取引所などで、あらかじめ登録した出金用アドレス
  3. NFTのホワイトリスト

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すいません、3種類と書きましたが、実際にはもっといろいろなところで使われていたりします。この記事で解説してませんが、国内暗号資産(仮想通貨)取引所も金融庁で許可を受けた取引所は「ホワイトリスト」と呼ばれます。

ただこれを割愛したのは、これを読んでる方が国内暗号資産(仮想通貨)取引所を開設しようなどと考えていないでしょうから、割愛しました。

それでは、順番に解説していきます。

1、金融庁に登録された暗号資産(仮想通貨)

金融庁に登録された暗号資産(仮想通貨)
そのままの意味ですが、
金融庁に登録を済ませた暗号資産(仮想通貨)のことを「ホワイトリスト」と呼びます。

ホワイトリストが生まれた背景

改正資金決済法(2017年4月1日)により、暗号資産(仮想通貨)を取りあつかう国内取引所が金融庁の登録制になったことがきっかけです。

マネーロンダリング対策や利用者保護のために改正資金決済法が施行され、金融庁の審査を経て登録された国内取引所でなければ暗号資産(仮想通貨)を取り扱うことができなくなりました。

それとともに、扱う暗号資産(仮想通貨)も金融庁の審査を通って合格したものしか取り扱うことが出来なくなりました。国内取引所で扱う暗号資産(仮想通貨)は、勝手に決められません。

ホワイトリストの審査基準

難しい内容を知りたい方は下記のリンク先にあるPDFファイルをご覧いただくことにして、ここでは平たく説明します。

金融庁の暗号資産に関するガイドライン
https://www.fsa.go.jp/common/law/guide/kaisya/16.pdf

平たく説明

  • 利用者にとってリスクが高いかどうか?
  • マネーロンダリング等に利用されるリスクについて
  • 暗号資産(仮想通貨)を発行する組織の仕組や通貨用途、流通状況のチェック

こういうことを審査してます。

金融庁の審査に時間がかかる件

ですが、この金融庁の審査がなかなか厳しいのと時間がかかるのとで、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所は海外の暗号資産(仮想通貨)取引所に比べて、扱っている通貨の種類が格段に少ない。

【例】2022年8月時点

◆ 海外暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスを例にあげると、取り扱い通貨種類は300種類以上。

◆ 国内暗号資産(仮想通貨)取引所
・ビットバンク 18種類
・コインチェック 16種類  (販売所*)(現物取引は4種類)
・DMMビットコイン20種類 (販売所)(現物取引は13種類)
・ビットフライヤー 17種類

このように取り扱い通貨数は桁が違います。
2022年現在では審査に時間がかかり過ぎているという問題があり、今後審査をもう少し簡略化しようという話がでてきています。

※販売所とは売買の相手が取引所となるので、手軽に売買できる一方で割高な価格での取引になる。手数料なしと書いてあっても、スプレッドが実質の手数料となっています。このスプレッドに関して一般的には知らない人が多い。

ホワイトリストの暗号資産(仮想通貨)は安全か?

ところで、ホワイトリストに入っているから安全か?というと、そういう訳ではありません。価格変動はホワイトリスト銘柄でもそうでない銘柄でも大きく変動し、大きく下落することもあります。

「ホワイトリスト」という名称の響きは安心感を与えますが、これは取引して大丈夫という訳ではなく、あくまでも暗号資産(仮想通貨)発行元が金融庁の審査基準を満たしたという意味合いです。

だから、ホワイトリスト銘柄だからといって金融庁が安全を保証しているわけではありません。ホワイトリストというのは日本国内において売買が許可された通貨のことを指してるだけですので、国外取引所は関係ありません。

関係ないとはいっても、発行元の企業や団体は日本の審査に通ってるわけですから、国外取引所で取引する際にも参考にはなります。

◆ホワイトリスト銘柄
日本暗号資産取引業協会会員 暗号資産取り扱い状況(2022年8月24 日更新)
https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/08/20220824.xlsx

この時点で61種類の通貨が登録されてます。

海外取引所と国内取引所の大きな違い

海外と国内の取引所で大きく違う点がもう一つあります。
それは、対日本円のペアがあるかないか。

国内で営業が認められた取引所では暗号資産(仮想通貨)対日本円での売買がほとんどで、BTC(ビットコイン)対ETH(イーサ)のような暗号資産(仮想通貨)同士の売買はほとんどできません。

※ コインチェックは対BTCの売買ができます。(ただし販売所取引のみ)ビットバンクは対BTCの売買(現物取引)は2022年7月まではできたのですが、8月移行はすべて廃止となりました。

一方の国外取引所では、暗号資産(仮想通貨)同士の売買の組み合わせは沢山あります。売買の組み合わせのことをペアといいますが、通貨ペアは豊富です。

その代わり、対日本円のペアはありません。
ですから、日本円に戻したい時はいまのところ国内取引所で売買するしかないです。

グリーンリスト

ホワイトリストとは別にグリーンリストと呼ばれる暗号資産(仮想通貨)があります。

日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が暗号資産(仮想通貨)の上場審査のために儲けたリストで、4つの条件があります。

4つの条件

  • 1、3社以上の企業で取扱われている
  • 2、1社が取扱いを開始から6カ月以上経過している
  • 3、協会が付帯条件を設定していない
  • 4、協会にて対象不適当とする事由が生じていない

以上の4つの項目を満たす必要がありますが、これ以上条件について詳しく書いても読者にはあまり意味がないと思うので、詳しいことは割愛します。

どのような通貨がグリーンリストか知りたい方は
下記の日本暗号資産取引業協会(JVCEA)のページをご覧ください。

グリーンリスト
https://jvcea.or.jp/about/document/#green

2、暗号資産(仮想通貨)取引所などで、あらかじめ登録した出金用アドレス

暗号資産(仮想通貨)取引所などで、あらかじめ登録した出金用アドレス
あらかじめ自分で設定登録した出金先アドレスを「ホワイトリスト」と呼びます。

これは国内外問わずに暗号資産(仮想通貨)取引所で設定するものです。

国内取引所では最初に登録しておかないと出金できないところがほとんどですが、海外取引所では選べるようになってます。

例えば先ほど例で出したバイナンスでは、ホワイトリストを有効にした場合のみ、登録したアドレスにしか出金できないようになってます。

安全のためのホワイトリスト

何のためホワイトリスト設定するのか?
それはセキュリティーのためです。

もしあなたの取引所アカウントがハッキングなどで乗っ取られた場合でも、出金先が変更出来なければハッカーはあなたの資金を奪うことはできません。

ホワイトリストに登録する際は、だいたい2〜3段階の認証が必要となります。その際にスマホが必要になるケースがほとんど。

PCからアカウントを乗っ取ってログインできても、あなたのスマホを持っていなければ出金先を変更することはできません。なので、セキュリティーレベルは格段に上がります。

もちろんその分新しいアドレスに送金する時は面倒ですが、クリプト世界は詐欺やハッキングが多いので、十分すぎるというセキュリティーはないです。用心に越したことはありません。

ちなみに取引所のログインも上記の理由と同じで、2段階認証にすることをお勧めします。たった一回被害にあうだけですべてを奪われることを考えれば、面倒でもその方がいいです。

3、NFTのホワイトリスト

NFTのホワイトリスト
NFTのホワイトリストとは、NFT購入の優先権を獲得した人の登録リストのこと。
NFTプロジェクトのホワイトリストを獲得すれば、プレセールで一般販売より早くNFTを購入することができます。

これは先行販売なので、一般販売で買うより利益を得る確率が高くなる。
株でいうところのIPO銘柄と同じで、上場する前に非公開で取引される銘柄と似てます。上場後は価格が上昇することが多いから、上場後にすぐに売り抜けば利益がでる。(ただし、IPO銘柄が買えるのは億単位以上の資金を証券会社に預けているお金持ちだけ。)

NFTホワイトリストを得る方法

SNSを通じて得ることができます。
・Twitter
・Discord
どちらにも共通しているのは、コミュニティーへの積極参加や貢献をすると得られるということ。

・Twitter
Twitterで開催されているWLGiveaway(ホワイトリストギブアウェイ)への参加

・Discord
NFTプロジェクトのDiscord内で、発言量・貢献度によってホワイトリストをもらる

詐欺に注意!

上記のSNS、TwitterとDiscordはクリプト世界ではよく使われるSNSです。その分詐欺も多いので注意が必要。

Discordで送られてくるDMのほとんどは詐欺だと言われてます。
それと、先ほど紹介したTwitterのGiveaway。これを使った詐欺もあります。

手口
Discordの場合は偽のサイトやアプリに誘導してからウォレットを接続させ、何かアクションをさせるというやり方。これによりトランザクションを行った際に変なコードを許可してしまい、通貨やNFTを盗まれるというもの。

TwitterのGiveaway詐欺は、「当選しました。お受け取り下さい。」という通知を真に受けて偽のサイトにウォレットを接続させた後は、Discordと同じようにアクションを起こさせて暗号資産を盗む。この場合はNFTを受け取るというアクションになる。

まとめ:ホワイトリストとは?

ホワイトリストといってもいろいろなものがある。

  • 国内取引所であつかわれる暗号資産(仮想通貨)に関して金融庁の審査を通った通貨
  • 暗号資産(仮想通貨)取引所やレンディングサービスなどであらかじめ登録しておいた暗号資産(仮想通貨)送信先アドレス
  • NFTで一般公開より先に買うことができるプレセールで購入できる権利

暗号通貨では覚えることが沢山あります。
なんといっても、いままでにない新しいものが次々と生まれているからです。

焦らず、慌てずに、一つずつ調べていくうちに、自然と知識は身につきます。

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