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【Soulbound】転送不可のNFTとは?その作り方も解説【画像付き】

NFT クリプト全般

「転送できない(譲渡不可)のNFTがあると聞いたけど、それってどんな意味があるの?転売できなければ意味ないんじゃない?」

このような疑問にお答えします。

本記事の内容
  • Soulboundとは?【転送不可のNFTとは】             
  • Soulboundの価値とは?        
  • 転送不可のNFTの作り方【画像付き解説】           
これを書いている私は、資産の大半を暗号資産(仮想通貨)にして実際に運用中。NFTも3つのマーケットプレイスで販売しています。

Soulboundとは?【転送不可のNFTとは】

Soulboundとは?【転送不可のNFTとは】
Soulboundという言葉は「Soul」と「Bound」がくっついた言葉で、「魂に縛られた」という意味合いになります。

転送不可(譲渡不可)のNFTは「魂に縛られたNFT」とも訳せます。

このことはEthereum創設者の「ヴィタリック氏」が「Soulbound」という記事で書いた概念です。

ヴィタリック氏の「Soulbound」に関する記事はこちら。
Soulboundにつて

※備考:
SoulboundはSoul Bound Token (SBT) というトークンを発行していて、海外取引所のバイナンスでも扱ってます。(私が注目してる通貨の一つ)

バイナンスとは?バイナンスの口座開設の仕方はこちらを参考にしてください。
≫【暗号資産(仮想通貨)】海外取引所の最大手バイナンスとは?口座開設方法を解説

新しいNFTの価値

NFTは「非代替トークン」という意味で唯一無二という価値観です。なので、高騰するNFTが増えてます。そして、転売の度にロイヤリティ手数料というものが制作者に入ってくるという、クリプトならではの仕組で注目も浴びてます。

NFTはなにもアートだけに利用されるものではなく、例えばコンサートチケットや飛行機、電車などのチケット、会員証などにも利用できます。ただこの場合は問題も発生します。コンサートチケットは昔から転売屋が高額で転売することが問題になってますが、NFTになってもこれが防ぎきれないという問題です。

チケットを紙による販売は制作に紙、印刷代などのコストがかかるため、NFTで済むのならイベント側はコスト削減面でもそうしたいはず。

そこでSoulboundの登場です。

Soulboundの価値とは?

Soulboundの概念は「魂に縛られたNFT」だと前述しました。この場合「魂」は「ウォレット」に置き換えることも可能です。「転送不可」にするということは「転売不可」ということです。(ウォレット自体を転売されるという可能性は残ってますが)

ここまではチケットを前提に話をしてますが、転送不可のNFTというのはもっと幅広く使われる価値があります。

例えば

・証明証の類

証明証の例

  • 出席
  • 卒業
  • 資格
  • 時間
  • 空間

などなど。

出席、卒業、資格辺りは理解しやすいと思います。
これらは譲渡不可にすることにより、よりNFTが使いやすくなります。

時間や空間というのは、
例えば2022年の9月12日にだけ発行したものを受け取ったということは、2022年の9月12日という時間を共有していることになります。

あるイベント会場でだけNFTを配った場合、そのNFTを受け取った人はその時、その空間にいたという証になります。もしそれがファーストコンサートだった場合、初期の頃からのファンだったという証明になります。

アーティストにとって転売によって利益が得られるNFTと転売不可によってファンを特定できるNFTは共に価値が大きいです。Soulboundは転送不可によって、もう一つのNFTの価値を生みだしました。

転送不可のNFTの作り方【画像付き解説】

転送不可のNFTの作り方【画像付き解説】
それでは転送不可のNFTの作り方を解説します。

NFTを一度でも作ったことがある人なら、途中までほぼ一緒です。一番最後の「転送不可」にする作業だけが、他と違います。

NFT制作の流れ

  • サイトにアクセスしてウォレットを接続
  • コレクションを作成
  • NFTを作成
  • NFTを転送不可にする

サイトにアクセスしてウォレットを接続

最初に転送不可のNFTが作れるサイトにアクセスする。
≫ thirdweb

一方でこちらの作り方ガイドページも開いておくと便利です。
作り方ガイド

※ブラウザーでChromeをお使いの方は、拡張機能でGoogle翻訳を入れて上記のページを翻訳して読むといいです。

thirdwebにアクセス

≫ thirdweb

thirdweb00
「Start building」をクリック。

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「Connect Wallet」をクリックして、接続したいウォレットを選択する。ウォレットで接続承認が求められれば、承認する。

ウォレットの詳しい使い方の説明はこちらをご覧ください。
≫ 【最新】MetaMask(メタマスク)とは? 使い方を丁寧に徹底解説

thirdweb02
接続後の画面をスクロールすると、下の方に「NFT Collection」という項目があるのでこれをクリック。

コレクションを作成

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ここでNFT コレクションを作成します。

①:ここにコレクション名を入力
②:ここにコレクションの説明を入力
③:コレクションのシンボルをここに入力(なくてもいい)
※シンボルとはビットコインの「BTC」みたいな略字です。
④:ここにコレクションのアイコン画像をアップロード

下にスクロールします。

⑤:NFTを売った代金の送金先アドレスの入力
⑥:NFTが転売された時のロイヤリティの送金先アドレスの入力
⑦:ロイヤリティのパーセンテージの入力
⑧:ネットワークの選択
⑨:全てを入力し終わったらクリック

⑤⑥のアドレスがウォレットの場合はウォレットのアドレスをコピペする。

⑦のロイヤリティとは転売の際に発生する金額に対してNFT制作者に支払われる代金のパーセンテージのこと。

⑧:NFTを作成するネットワークの選択

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これだけの種類のネットワークから選べます。

これを翻訳したものがこちら
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オレンジ枠から下が、テストネットワークで「お試し」でNFTを作ることができます。テストなので無料で作れますから、まずはこれで作ることをお勧めします。

今回は一番下の
バイナンススマートチェーン テストネット(TBNB)で作ってみます。

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右下青ボタン「Deploy Now」をクリック。

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このような小窓が開きました。
訳「バイナンスのテストネットに切り替えますか?」という意味です。オレンジボタンをクリック。

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私のメタマスクにはバイナンステストネットワークは入っていないので、ウォレットでネットワーク追加の承認が求められます。「承認」をクリック。

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次に追加したネットワークに切り替えるか聞かれます。「切り替える」をクリック。

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親切に資金がないことを教えてくれ、資金を提供してくれるサイトリンクが表示されます。オレンジボタンの「TBNBを取得」をクリック。

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最初にbotでないことをテストされます。「私は人間です」にチェックを入れる。

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このような問題が出てきます。チェックを入れると右下ボタンが「次へ」に変わるので、それをクリック。

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オレンジ枠①→オレンジ枠②の順にクリック。

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問題に正解していれば、お金がもらえます。不正解の場合は赤色で「あなたはbotです」と表示されます。その時は前のページに戻って、問題をやり直してください。

thirdweb06
もう一度この画面に戻って「Deploy Now」をクリック。

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ウォレットで確認を求められるので、「確認」をクリック。テストネットですから、実際にはガス代は発生してません。(さっきもらったお金を消費するだけ)

NFTを作成

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画面が変わります。
上の「NFTs」をクリック。

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右の青ボタン「Mint」をクリック。

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この画面でNFTを作成します。

①:NFTの名前
②:NFT画像の選択
③:NFTの説明
④:NFTのプロパティ(属性、特性などの付加価値を付けるところ。なしでもいい)
⑤:全てを入力したらクリックする「作成」ボタン。

必要事項に入力したら、右下青ボタン⑤をクリック。

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ウォレットで確認を求められるので、「確認」をクリック。

NFTを転送不可にする

いよいよここからが、転送不可の手順です。

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さっきの画面に戻るので、上のオレンジ枠「Permissions」をクリック。

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①:「Transfer」という項目の右側にある「Transferable」クリックして、出てきた「Non Transferable」をクリック。(これが転送不可にする設定)

②:右下の青ボタン「Update Permissions」をクリック。

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ウォレットで確認を求められるので、「確認」をクリック。

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①:Success(成功)と出たら「NFTの転送不可」設定の完了です。
②:「Non Transferable」になってるか確認。転送可能に戻したい時はここをクリックして変更する。
③:ここを押して削除すれば、もう誰にもこのNFTを動かすことはできなくなります。
④:これは制作者の項目で、これを押して削除すれば、もう誰もここでNFTを作成、発行できなくなります。

③をクリックしてみる

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これをページ和訳すると

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このように、もう誰にも譲渡することはできなくなってしまいます。
こうなってからオレンジ枠で「譲渡可能」に戻しても、もう無駄です。

本来これは、先に譲渡してから最終的にする作業です。そうすれば、ハッキングされても譲渡されたNFTは動かすことはできません。

④をクリックしてみる

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①:ここに書いてある通り、削除するとここで新しいNFTは誰も作成、発行することはできなくなります。

②:最後に右下青ボタン「更新」(英語表記では「Update Permissions」)をクリックすれば、この設定が確定します。これを押さないと、設定の更新がされませんので注意が必要です。

※備考:
ネットワークでテスト以外のネットワークを選択すれば、本当に作成できます。その際はネットワークに合った暗号資産(仮想通貨)が手数料として必要になります。

◆以上で「転送不可のNFT」作成の解説を終わります。
思ってたより、転送不可のNFTを作成するのは簡単でした。

NFTの作成方法は一度経験してしまえば、どのマーケットプレイスでも似たようなものなので、2回目以降は簡単にできます。

まずはテストネットというもので、経験することをお勧めします。失敗しても影響ないですからね。実際のNFTをミント(作成)してしまうと、それを削除するのにガス代がかかってしまいますし、独自コントラクトで作られたNFTは削除することすらできません。(これが本当の意味でミントされたNFTです。)

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◆NFT最大のマーケットプレイスであるOpen SeaでNFTを作成してみたい方はこちらをご覧ください。

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◆OpenSeaでの売買のやり方はこちらで解説しています。